日立シビックセンター科学館の面白い展示
日立シビックセンター科学館夏の特別展(2011年7月26日〜8月28日)を体験した.
4つある展示の中で最も強烈だったのは「まっすぐ歩けない!?おばけの橋」である.
平衡感覚が完全に狂わされて転んでしまいそうだった.
駆け抜けるように歩いたから何とか無事に渡りきったが,もしもゆっくり歩いていたらへたり込んでしまっただろう.
「まっすぐ歩けない・・・」が動く刺激を用いているのに対し,全く何も動かずに固定されているにもかかわらず強烈に平衡感覚(バランス感覚)が狂わされた展示を体験したことがある.
わくわくグランディ科学ランド(栃木県宇都宮市)にある「斜めの部屋」である.
「斜めの部屋」は他の場所でも体験したことがあるが,わくわくグランディのそれは規模が大きい上にうまく作られているから効果が大きい.
日立シビックセンター科学館には2011年7月に新たに常設展示に加わった企画がいくつかある.
その中でもっとも面白いと思うのは,“そこにないはずの自分の手が見えて不思議な感じがします”とうたわれている,「右手は左手?」である.
両手で棒を握り,左手を離すと,自分では離したはずなのにまだ左手が棒を握り続けているような不思議な感じがする.
視覚と体性感覚の食い違いによって脳が混乱する現象である.
これは体験してみなければまったく分からない.
想像や推理ではあの驚きは理解できない.
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