自動車運転中に、信号機のない横断歩道の手前で停止するのはマナーではなく、ルール
既に僕の記憶が失われているから明確なことは言えないが、恐らく、運転免許を取ってから数年間は正しく理解していたのだと思う。
それは、信号機のない横断歩道を渡ろうとしている人がいる場合に、手前で一時停止しなければならないのは、ルール(法律で定められていること)だということである。
しかし、その記憶が失われてから数年前までの間、それがルールではなくマナーであると誤解していた。
実際、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)による、2018年の全国調査によれば、信号機のない横断歩道で、渡ろうとしている人がいる場合の一時停止率は8.6%であったとのことである[詳しい説明や調査結果の詳細はこちら]。
その調査では、都道府県別の一時停止率も公表されている。
最高が長野県の58.6%、最低が栃木県の0.9%である。僕が住んでいる茨城県は、魅力度ランキングでは最下位(47位)を走り続けているが、一時停止率では全国平均を上回る9.2%で、17位である。
ルールであるにもかかわらず一時停止しない自動車が多いのは、「配慮」や「行動を抑制してしまう心理」が働いていると考えられるが、この辺りについては、ここでは触れないことにする。
その代わりに、このルールを規定している法律(道路交通法 第三十八条)と、それよりも認知度の低いと思われる「道路交通法第 三十八条の二」について述べたいと思う。
まず、「道路交通法 第三十八条」には一時停止すべきことのみならず複数の観点から通行方法が記述されているが、押さえておくべきこととして、「歩行者または自転車」が対象となることを確認しておきたい。
そして、認知度の低いと思われることとして、「道路交通法第 三十八条の二」では、横断歩道が設けられていなくても、「車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。」ということである。
「道路交通法 第三十八条」について詳しくは、こちらを参照。
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