【提案】日本流、ワインの美味しい飲み方
以前から、ワインの飲み方について思っていることがある。
少なくともある年齢の日本人であれば難なく行なうことのできる、日本人ならではの飲み方をすれば、慣れない飲み方をしてむせることもないのではないかと。
そして、僕はそれをときどき実践している。
赤ワインを美味しく飲むためのヒュルヒュルに代わる方法についての話である。
赤ワインは空気と混ぜながら飲むと美味しいと言われており、確かに、以前交流のあったフランス人の知人も、(いつもではなかったと思うが)そのように飲んでいた。
ワインを口に含み、口をすぼめて舌を丸めて、空気を吸い込みながら、ヒュルヒュルと(音を立てて)飲む飲み方である。
ワインと空気をよく混ぜればよいのであれば、お茶などの熱い飲み物を飲むときのズルズル飲みをすればよいのだと思う。
ズルズル飲みの習慣のない人は、その飲み方が難しいからできないだけであるから、日本人ならズルズル飲みをすればよいのではないかと思う。
長年、ひそかにこのような持論があった僕は、映画「ジャコメッティ 最後の肖像」(原題 Final Portrait)で登場人物がワインを飲むシーンを見てうれしくなった。
ジャコメッティ(Alberto Giacometti)や、ジャコメッティと仲のいい女性たちがみな、まるで日本人が熱いお茶を飲むときのようにズルズルと、赤ワインを飲んでいたのだ。
すばらしい芸術家だが、決して上品とはいえず、粗暴なジャコメッティと、そのようなジャコメッティと気の合う女性たちが行なっていたことだから、そのような飲み方がマナーに合っているかどうかは疑問ではある。
しかし、日本流の上品なズルズル飲みをするならば、そして、そのズルズル飲みの上品さが理解されるなら、ワインの飲み方としても受け入れられるのではないかと思う。
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