色や音、その時間感覚への影響
N. Humphrey: Colour and Brightness Preferences in Monkeys, Nature vol. 229, pages 615–617 (26 February 1971)(サルにとっての、色の好みと明るさの好み)によれば、サルは赤色よりも青色を好む。
そこから推測すると、赤色よりも青色を見ているときの方が、サルにとって、時間が経つのが早いと考えられる。
さらに類推すれば、人も、赤色よりも青色を見ているときの方が時間立つのが早いのだろう。
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その実験でサルが選んだ色は、選ばれた時間が長い順に青、緑、黄、オレンジ、赤であった。
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さて・・・
日立シビックセンター科学館では、チケットカウンター(B1F)から科学館入り口(8F)までのエレベーター内に、ロケット打ち上げをイメージさせる英語でのアナウンスや効果音が流れる。
あるとき、エレベーターに乗ったところ、アナウンスや効果音が流れなかった。
そのときは、普段(アナウンスや効果音を聞きながらエレベーターに乗るとき)よりも、8階に着くまでの時間が長く感じられた。
色と同様に、音も、人の時間感覚に影響を及ぼしているようである。
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