時代の変化に気づく…携帯電話のカメラのこと
ビデオカメラや,デジタルカメラや,携帯電話のカメラの撮像素子(イメージセンサー)は,人間の視覚とは異なる光学的特性を持っている.
よく知られているのは,それらカメラの撮像素子が人間には見えない赤外光も感知できることだ.
携帯電話の赤外線通信はもちろん,テレビやエアコンのリモコンも,赤外光で信号を送っている.
赤外光だから人間には見えないが,カメラを通して見れば,通信していることを確認できる.
というわけで,例えばリモコンの電池が切れているかどうかを確認したいなら,カメラで確認できる・・・・はずだった.
しかし,現在のスマートフォンの場合,必ずしもそうではないということを知った.
スマートフォンにはアウトカメラ(通常撮影用)とインカメラ(自撮り用)が付いているが,アウトカメラでは赤外光を捉えることができない——のが一般的である——ことを知った.
その訳は,スマートフォンのアウトカメラは大変に進化していたということである.
よりきれいな写真や映像を撮れるようにするために,アウトカメラには赤外光をカットするフィルターが付いているようなのだ.
現状では,アウトカメラに比べてインカメラは性能が低いのが一般的で,インカメラには赤外光フィルターが付いておらず,だから,インカメラなら以前のカメラと同様に赤外光を感知することができる,ということのようだ.
知らないうちに,以前の常識(=カメラを通して見れば,赤外光がバッチリ!)が通用しない時代になっていた.
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