あまのじゃく再考(続)
あまのじゃく再考で取り上げた本(中島義道『私の嫌いな10の言葉』)をひと通り読んだ.
読み始めは,著者の発想や行動の過激さが目立ってやや引き気味だったが,その論調そのものが落ち着いてきたためか,あるいは単に僕が慣れてきたせいか,次第に読みやすくなり,著者の主張がいちいち納得できるようになっていった.
・・・・とは言っても,そして僕と目指す方向が似ているとは言っても,僕が「やや変人」だとしたら「チョー変人」な著者の行動には「センパイ,そこまでやりますか!」とつぶやいてしまうことが多々あったが・・・・.
結論として,この本は,あまのじゃくを自認するしないに関わらず,次のような人にお薦めの一冊である.
●“常識的”にはお世辞を言えばいい状況なのにそれが言えなくて,自分に嘘をつかない表現を探す間(ま)のために会話のリズムを崩してしまいがちの人.
●率直な感想を述べたら「挙げ足取りだな〜」と言われ,その場では少々落ち込んだりするが,自分の見解は正しいと思うことがある人.
●自分の気持ちに正直に振舞いたいが,本当に正直に振舞ってしまったら周囲にどんな仕打ちを受けるのか怖くてできない人.
●その他,子供っぽい,へそ曲がり,世間知らず,素直じゃないなどと人に言われることがあるが,それが自己評価とはまったく異なる人.
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