男は見栄っ張り!?
つい最近ブログで紹介されたのを読んで知った内容だが,リンクを辿ってみると,この論文が学術雑誌「Pain」でオンライン出版されたのは2006年11月のことだ.
その結論をひとことで言えば,「男は見栄っ張り」というものだ.
それ以前から,どれくらい痛いかとの質問に対する回答に性差(男女差)があることはよく知られていたそうだ.しかし,本当に痛みの感じ方に差があるのか,表現に差があるだけなのかは未解決の問題だったという.
被験者の手に痛みを与え,その際の心拍数と皮膚電気伝導度(*)を記録する.そして,被験者にはどれくらい痛かったかを報告してもらう.
刺激の強さをさまざまに変化させるとともに,被験者の性別と聞き手の性別の組み合わせを変えて実験したところ,次の結果が得られたという.
刺激の強さが同じで,記録データから見ても痛みは同じであったと考えられる場合でも,被験者が男性の場合,男性の聞き手に対しては痛いと言うのに,女性の聞き手に対してはあまり痛くないと答えたという.
被験者が女性の場合にはそのような差はなかったそうだ.
ここにも,「女性→オトナ,男性→お子ちゃま」という構図があるようだ.
(*) 皮膚電気伝導度は発汗に反応して変化する.
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