質疑応答の反則
学会や発表会での質疑応答の際に,「ふたつ質問があります」と切り出すのは反則だと思う.質疑応答の時間が短い会の場合には,そのふたつで時間切れになってしまうこともある.次に質問したいと思っているひとがいるかもしれないのだから,他に質問がないことが明らかでない限り,ひとり「ひとつずつ」がマナーだ.
本当に質問したいなら休憩時間や会が終わってからすればいいという反論があるかもしれないが,聴衆の前で問題提起すれば,一対一では得られない意外な情報を得ることができるかもしれないので,質疑応答の時間に質問する方がいい.それに,学会などでは,出張日程の都合によっては中途で会場を去ることもあるから,質疑応答の時間が最も確実である.
ふたつ質問がある場合でも,まずひとつだけしておいて,2巡目があるならそのときにすればいいのだ.カラオケなら当たり前のルールである.
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