矢印

2017年9月 4日 (月)

矢印の指し示す向きが状況に依存して変わる

Projector

矢印の意味の曖昧性については、これまでにもたびたび指摘してきたが、今回はそれらとは少々視点が異なる。
(これまでの、矢印に関連したノオトはこちらを参照。)

上の写真(クリックで拡大)は、プロジェクターを収納する向きの指示が、その指示を見る状況によって正反対になる例である。
レンズを上にして収納するように解釈できる(上側)一方、レンズを下に収納するように解釈もできる(下側)。

プロジェクター収納バッグの構造と、プロジェクターのレンズの向きを考えれば、冷静であれば、どの向きが正しいかの想像は付くものの、実際が経験した戸惑いはあり得る。

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2017年7月 4日 (火)

フィルムを外すための方向を混乱させる矢印

Arrownoodlebowl

上の写真(クリックで拡大)は、コンビニで購入した、レンジで温める麺である。

フィルムを外すには、「開け口」と書かれた矢印の先端付近(矢印の下)をつまんで上に持ち上げるのが正解である。

どちらかというと、その正解ではなく、矢印の始点(矢印の上方)をつまんで下げるとフィルムがはがれるように見えるから、誤解してしまう。

これも、矢印の意味の多様性からくる混乱であろう。

ただし、咄嗟に判断するのではなく、落ち着いて推理するならば、が誤解したような、矢印の上の方からフィルムをはがすとは考えにくい。
なぜなら、そうだとすると、説明文の下半分を覆うようにフィルムが貼り付けられていることになり、説明文が読みにくくなるだろうからである。

とはいえ、矢印に期待される機能は、咄嗟の判断を支援することであるのだから、じっくりと推理しなければ間違えてしまうような表現は避けるべきである。
この例の場合、むしろ矢印を使わない方がいいかもしれない。
例えば、ドットでフィルム端のおおよその場所を示しつつ、そのドットの下に「開け口」と書くなどが思いつく。

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2017年1月30日 (月)

矢印:どちらに回せば開く?

Arrowrestroom

ロックを解除するためには、右に回すのか? 左に回すのか?
(写真はクリックで拡大)

冷静に考えれば、矢印でフックを指し示して、「コレを動かせば開きますよ」と伝えていることが分かる。

フックの構造を見れば、右に回せば開くことが分かる。

しかし、矢印が左に向いているから、左に回す指示であると誤解してしまいそうである。
(矢印が悪い意味でいい角度に描かれているから、なおさら錯覚しそうである。)

※ ノオト:「矢印:ほとんど見えない」も参照。

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2016年11月21日 (月)

矢印:ほとんど見えない

Arrowhamburger「ノオト:開封方向の錯覚」では,多すぎる矢印のためにパッケージを開封すべき方向が逆方向であるように錯覚しそうであることを,そして「ノオト:矢印の難しさ」では,矢印の意味の二重性のために矢印によって指示された方向がどちらなのか混乱する例を示した.

この写真(クリックで拡大)は,コントラストが低すぎて矢印自体がほとんど見えない例である.

レンジでチンしたから薄くなったのかと思い,別の日に,棚に陳列されている商品を確認したところ,見え方はこの写真とまったく同じだった.

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2014年5月19日 (月)

矢印の難しさ

矢印は便利な記号であるが,2通りの解釈があり得るから安易な使用は禁物である.

結論から言えば,「流れ」を意味する場合と「(矢印の先を)指し示す」使用法がある.

例えば
 A → B
と書けば,〈AならばBである〉〈Aの次にB〉など,「流れ」を表現する.

一方で,
 ステキ → スイーツバイキング90分食べ放題,おひとり様980円
と書けば,「流れ」ではなく「指し示し」である.

「〈スイーツバイキング90分食べ放題,おひとり様980円〉とはステキ」である.

ここでは,が実際に混乱した例を紹介する.

まずは混乱しない例から入ろう.
この写真(クリックで拡大;以下同様)は,ペットボトルのラベルはがし口の印である.

Arrowbottle_2

恐らくこれを見て,大多数の人は混乱せずに,ラベルをどちら向きにはがせばよいか予想がつくだろう.
答えは下の写真である.

Arrowbottleans

次は,僕が混乱した例である.
僕の悩みに共感してくれる人は多いのではないだろうか.

Arrowcd

矢印の先端を下にはがすべきか? それとも,下から上にはがすべきか?

Arrowcdquestion

正解は,下から上にはがすであった・・・UPが正解!

ペットボトルでは,指でつまむべき部分が指し示されていたが,CD-ROMでは,矢印は包装をはがす動作の向きを表現していたのだ.

※ 矢印に関する考察として,「ノオト:開封方向の錯覚」も参照.

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2013年4月 6日 (土)

開封方向の錯覚

Misdirectingarrowノオト「潜在危険デザイン」ノオト「潜在危険デザイン (その後)」で取り上げた錯覚は,自動車の方向指示に関するものであった.左の指示を出しても,右を指しているかのように錯覚させる例であった.

最近,お菓子の開封帯を見て類似の錯覚を感じた.その帯が写真(クリックで拡大)である.

開封帯の左端をつまみ,右側へ引っ張れば開くのだが,矢印が左向きに,しかも3つも付いているから,「左へ」という印象を抱いてしまった.

開封の際に「つまむのはここですよ!」と指し示す矢印なのだが,その指示が念入り過ぎて(?)錯覚してしまった.

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