交通

2017年9月 2日 (土)

ティー・エー・ジー・エー TAGA と環状交差点(ラウンドアバウト)

Taga環状交差点(ラウンドアバウト)について、今年(2017年)の春に情報収集していた。

環状交差点とは、信号のない特別な交差点である(詳しくは下記)。
フランスのパリの凱旋門下のものが、恐らく最も大規模で認知度の高いものであろう。

その環状交差点について、日本の道路交通法が改正され、新ルールが適用されたのは2014年9月1日のことである。
(ルールについては、この説明が分かりやすい。)
(改正道路交通法施行時点での該当箇所は全国で34箇所であった。該当箇所は、最北が宮城県で19箇所、次が茨城県で1箇所であった。現在は該当箇所が増えている。)

情報収集の一環として、茨城県内で唯一の環状交差点のあるJR常陸多賀駅前の航空写真をGoogleマップで見たのが上の写真(クリックで拡大)である。

それを見て驚きの発見をした。
週に何度も通行する場所だから、なおさら驚いた。
まったく気づかなかったし、知らなかったし、聞いたこともなかった。

そして、驚くと同時に、一体誰へのメッセージ(サイン)なのだろうかと疑問に思った。
なぜなら、その近辺には、環状交差点を見下ろして、ロータリーのそこに書かれたメッセージを見ることのできる場所はないと思うからである。
Googleマップ(および他の航空写真インターネットサービス)がなければ見ることができないからである。
Googleマップ(など)で見た人へのサプライズなのだろうか。

まだ何のことかぴんときていない人もいるかもしれないので説明すると、環状交差点のロータリーに TAGA の花文字が見える。
(常陸多賀駅のことを、地元住民は「たが」と呼ぶ。)

さて、このことを知人Dに話したところ、Dもの驚きと歓喜に共感してくれたようで、Dが趣味にしているベース(ギター)を活かした歌を作ってくれると言ってくれた。
エス・エー・ジー・エー SAGA ならぬ、ティー・エー・ジー・エー TAGA という歌を作ってくれるという。
YouTubeに公開されるのが楽しみだ。

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2017年8月18日 (金)

日本とバンクーバー(カナダ)の対比

Vancouverbus

2017年7月にカナダ・バンクーバーを訪れた。そこで感じたことをランダムに記す。

●車のクラクションが多い(日本と比較してかなり多い)。

●完全に、そして徹底して、車は人を優先する。ただし、信号無視の歩行者には容赦なくクラクションが鳴る。

●日本では、横断歩道で止まってくれている車に申し訳ないと思い、会釈などするが、バンクーバーではそれをするとむしろ違和感がある。なぜなら、歩行者が優先されるのが当然だからである。

●信号の切り替わり間隔が、日本に比べるととても短い。だから、信号待ちの時間が苦にならない。

●信号機は、トロント(カナダ)と同様に、カウントダウン型が多数派である。

●トロントほどは街がきれいではない。街の中のゴミ箱が、トロントに比べると少ない。

●路線バスの降車合図方式は、ローテクだ。(日本の路線バスと同様の降車ボタンが少数設置されてはいるものの)基本的には、バスの前後長の半分ほどの長さの黄色い紐が左右の窓沿いに張られていて[上の写真(クリックで拡大)を参照]、それを引いて合図する。紐の先がスイッチにつながっていて、紐を引くとスイッチがONになる構造である。天井の蛍光灯をON/OFFする紐にさらに紐を付けて長くして、立ち上がらなくても天井蛍光灯をON/OFFできるようにするのと同じ方法である。咄嗟には、ローテクすぎて可笑しいと思ったが、改めて考えると、ローテクだからこそ、故障しても修理箇所は少なくて済むし、何より、紐が切れれば故障だとすぐに分かる。ハイテクに対するローテクの優位性の一面を見た気がする。

●SkyTrainという電車は、走行音がうるさく、揺れが激しい。(後で調べて知ったのだが、無人の自動運転だそうだ。とはいえ、走行音のうるささと揺れの激しさは、無人運転とは別問題である。)

●SkyTrainには、車椅子でも介助なしで乗れる。ホームと電車の床の段差がほとんどないから、そうできる。電動車椅子の人が、何ごともないようにするりと乗車するのを見た。(日本では、車椅子の場合には、駅員が介助する。乗車駅と降車駅で駅員が介助する。駅員の負担もさることながら、乗る人が受ける制約が大きいと思う。その点、SkyTrainは誰でも気軽に利用できるのがいい。)

●SkyTrainの窓ガラスには "For Your Safety - Please Hold On" と書いてある(「安全のために、つかまって下さい」)。日本語表現と対比すると、「何を」つかまるとは書いてないのが興味深い。日本ならば「手すりやつり革に」と書くところである。

●SkyTrainの、空港と市内を結ぶ路線 Canada Line には、Langara 49th Aveue という駅がある。その駅を表わす車内アナウンスは "Langara 49th" だけだった。それでいいと思った。なぜなら、日本では長々と正式名称を英語アナウンスするのをよく聞き、そこまで長々と言われるとかえって分かりにくいのではないかと、かねがね思っていたからだ。JR常磐線で水戸駅に着く前の乗り換え路線アナウンスの "Kashima Rinkai Tetsudo Oarai Kashima Line" や、同じく勝田駅に着く前の乗り換えアナウンス "Hitachinaka Kaihin Tetsudo Minato Line" は、正確さを重んじすぎて分かりにくくなっている例であろう。

●チェーン店のサンドイッチショップ Tim Horton で学んだ英語表現がある。Ham and Cheese Sandwitch を注文したところ、"Crisp, or grilled?" と聞かれた。咄嗟には意味が分からなかったので尋ねたら、パン(バゲット)を加熱しないのがクリスプで、温めるのがグリルドとのこと。日本の感覚だと、オーブンレンジで温めるとパリッとするのでクリスプという感覚だから、意味が反対になる。現地の意味を解釈すると、温めないとバゲットの硬さが残るからクリスプということのようだ。(メニューから判断すると Tim Horton は、サブウェイのライバルチェーン店のようだ。)

●(これは外国一般にあてはまることだと思うが)一人で旅している人は、まず間違いなく日本人である。

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2016年10月27日 (木)

鉄道の相互乗り入れによる便益と弊害

鉄道が相互に乗り入れしたこと(JR-私鉄間,およびJR-JR間)により,それまでは乗り換えが必要だった駅へ乗り換えなしで行けるようになったという点では利便性が向上したが,次のような知らせを見ると,つながって一体化した故にトラブルがが波及するという点で,それまでは無関係であった路線の影響を受けるという弊害がある.

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路線名:常磐線[上野〜水戸]
11:01頃、京浜東北根岸線内で発生した人身事故の影響で、運転を見合わせています。
(5月26日11時16分現在)
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※ JR常磐線は関東の海沿いを通る路線で,数年前までは上野がターミナル駅だったが,現在は,特急列車の過半数が品川をターミナル駅とし,普通列車の一部も北関東から品川駅に直通する路線となっている.京浜東北線は埼玉県と横浜を結ぶJRで,途中,上野〜東京〜品川を経由する.JR根岸線は横浜から西へ向かう路線である.上記の「京浜東北根岸線」は,JR根岸線を分かりやすく表現したものと思われる.いずれにせよ,JR常磐線とは互いに影響し合わないと思われるのだが,このような影響が出たことがある.

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2016年10月26日 (水)

むしろ,スムーズ

JR新宿駅でのことである.今年(2016年)7月のことである.
エスカレーター工事をしていて,エスカレーターが使えなかった.
だから,エスカレーター脇の階段を使うしかなかった(参考までに,階段の方がエスカレーターの幅よりも広い).

工事でエスカレーターが使えない分,普段よりも人の流れが制限されているはずなのだが,なぜか,普段よりも通行がスムーズだった.

(昇り)エスカレーターの下には,人がたまって滞るものである.
エスカレーターが動いていないために,その滞りがなくなったことが原因だろう.

ここから推測されることは,階段に併設されているエレベーターは,足し算したつもりでも実は,引き算になっているということである.

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「信号は赤です」と警告する信号機

今年(2016年)9月,学会に参加するために富山に行った.
富山駅近くの歩行者用信号には,信号は赤ですセンサーが付いていた.
赤信号なのに渡り始める人がいると,「信号は赤です」とアナウンスされる.

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2016年5月29日 (日)

注意深い女性

考えあって,が普通自動車運転免許を取ったのは30歳を過ぎてからだった.普通に考えたらベテランドライバーの歳だから,最初は初心者マークを付けるのが照れくさかった.

しかし,初心者マークの発するメッセージの大切さは理解していたから,照れくささを隠すために開き直って付けていたら---何事もそうであるように---次第に慣れていき,照れくささはどんどん減少していった.

さて,僕自身が付けることになるのはまだしばらく先のことだが,70歳を超えたドライバーが付ける高齢者マークも,当人にとっては複雑な気持ちを引き起こすだろう.かくしゃくとしているのだから,まだ付ける必要はないと考える人も少なくないだろう.

とはいえ,高齢者マークを目撃する頻度はどんどん高まっているから,加齢による避けられない心身能力の低下を自覚しているドライバーが増えているのは間違いない.

このような状況だから,高齢者マークの表示は重要なメッセージになっている.高齢者マークが付いていることで,こちらの注意の配分が適切化することにより事故の可能性が低下することに加えて,上手ではない運転に対してイライラすることもなくなり,これまた事故の可能性の低下に結びつく.

さてさて,背景説明が長くなったが,本題は,高齢者マークのメッセージを有効に活用している女性の話である.

先日見かけた高齢の女性は,自転車に高齢者マーク(自動車用!)を貼り付けていた.

変なおばあさんだと見る人も多いだろうが,しっかりとメッセージを発するために実行しているのだと考えると,応援したい気持ちになる.

ただ,ひとつ遺憾なのは,高齢者マークを付けなくとも,自転車に乗るその姿が既にメッセージになっているということに気づいていないのかもしれないところである.

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2015年12月 5日 (土)

潜在危険デザイン,その後

Turnsignallamp
2009年12月4日の「ノオト:潜在危険デザイン」で,運動錯視(動きがないにもかかわらず動きがあるように見える錯覚)によって自動車ウインカーの指し示す方向を誤認識する可能性があることを述べた.

その後しばらくの間は,その考えをただ温めていたが,2013年春に,自動車業界関係者が集まる大規模な研究集会で発表し,潜在的危険性を訴えた.しかし,ただ理論的可能性を述べただけの主張は,多くの聴衆の心には響かなかったように思えた.

反応の悪さに発奮したは,すぐに,研究室の学生とともに,僕の主張の正誤を検証する実験を始めた.自動車後部を単純化したアニメーションをパソコンのディスプレイに次々と表示し,ウインカーの指し示す方向をできるだけ早く回答してもらう心理実験である.

実験の結果,僕の主張を裏付ける結果が得られたので,2014年春に,実験結果を携えて2013年春と同じ研究集会に臨んだ.実験結果を示したことで,前の発表よりは関心を持つ人は増えたようだが,反応のほとんどは実験の設定や方法に対する問題点の指摘であって,手応えはなかった.

とはいえ,ともかくも,ある状況の下ではウインカー誤認識の率が高まる,つまり,潜在的に事故の危険性が高まるという結果が得られたので,研究成果を改めて整理して学術雑誌に投稿することにした.査読者(=匿名の論文審査者)からの指摘とそれへの対応の数か月を経て,論文が採択され,さらに数か月を経た2015年11月に論文が公開された(参考までに,この辺りの時間経過は工学系論文の平均的な流れであろう).

【論文情報とPDF】
指示方向の判断エラーを誘発する恐れのある自動車方向指示器について, 電子情報通信学会論文誌 Vol.J98-D, No.11, pp.1402-1410 (Nov. 2015). DOI:10.14923/transinfj.2015JDP7013
[論文PDF]
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2009年12月 4日 (金)

潜在危険デザイン

ウインカーでヒヤリ」(ノオト:2009/12/02)では過大な推測による判断ミスの経験を紹介したが,ここでは,潜在的に危険なウインカー(方向指示器)のデザインについて述べたい.

夜間,その車の後ろを走っている際に,ウインカーの指している方向の判断に一瞬だが迷いが生じた.

その時は車間距離に余裕があり,疲労もなく判断力が十分に高かったから問題にはならなかったが,場合によっては危険だったかもしれないと思った.

デザイン性を重視するあまり,安全性が少々犠牲になっているのではないかと思った.

「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」に関するインターネット情報を垣間見たところ,自動車のウインカーに関して,「燈色であり、点滅回数が毎分60回以上120回以下であること。」や,左右方向指示器の設置間隔,設置高さなど,かなりこと細かな定めがあるが,デザインに関しては制限はないようだ.

Car_winker_animation_075sその車の後部のイメージがこれである(左図のクリックでアニメーションを表示).
夜間だから赤いテールランプが点灯しており,オレンジ色のウインカーが点滅していた.
左折ウインカーなのだが,右を指しているような錯覚が生じるように思う.

Motion_illusiondotandbarこの錯覚は,棒はただ現われたり消えたりするだけなのに,棒が伸びたり縮んだりするように錯覚する運動錯視の一種だろう(左図のクリックでアニメーションを表示).
棒が伸び縮みしていないことを確認するには,白丸を覆い隠してみればよい.ただし,一度伸び縮みして見えてしまうと,その固定観念をなかなか拭い去れないから,指で隠したくらいでは相変わらず伸び縮みして見えてしまうかもしれない.その場合には,棒だけを残してその左右を隠せば事実が見えやすいだろう.

これを潜在的な危険と感じるのが僕ひとりではないとすれば,しかるべき組織に報告してみようと思う.

錯覚を紹介するウェブサイトは多いが,僕がよく人に紹介するのは「錯視と錯聴を体験!Illusion Forum イリュージョンフォーラム」である.

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2009年12月 2日 (水)

ウインカーでヒヤリ

Agedは運転免許を持って四半世紀になるが,今まで一点も減点されたことがない.その上,幸いなことに,自動車で事故を起こしたことがない.

とはいっても,事故の危険がまったくなかったわけではない.

小さな交差点で右折しようとしていて,渋滞気味の反対車線の車がパッシングして道を譲ってくれたとき,自分が曲がり始めたらスピードに乗ったスクーターが急に死角から現われて危うく衝突しそうになったことがある.

そのヒヤリ経験で,どこに注意を向けるべきかが頭にたたき込まれた.

このような,幸いにしてヒヤリ・ハットで済んだ多数の経験を通して,そして,ヒヤリ・ハットに至らない経験も合わせて,確実にドライバーとして成長している.

人によっては事故をしてみて学んだということもあるだろうから,僕はツイていたのだと思う.

さて,自動車のウインカー(方向指示器)にからんで,最近,ヒヤリ経験をし,同じ頃,潜在危険デザインの存在に気づいた.

そのヒヤリ経験とは,おじいさんが運転する軽自動車の後ろを走っていたときのことである.

のんびりと走るその車は,すぐにおじいさんの運転だと分かった.
だから寛大な僕は,周囲と合っていないスピードや,微妙なふらつきも許しつつ,おじいさんのハンドル操作ミスがあってもすぐに対応して事故を避けるべく注意していた.

しかしそのときは,その寛大さがあだになった.
寛大モードにあったので,事実の客観的判断よりも,推定を優先させる思考が支配的になっていた.

だから,交差点のない一本道で,おじいさんが左のウインカーを出しつつ右に寄っていったとき,「あー!? おじいさん右に曲がりたいのに左のウインカーを出しちゃってるよ.まったく危ないなぁ.でも僕はそんなことじゃイライラしないから大丈夫だよ(^_^) 対向車に気をつけて右に曲がってね.」という推定で,僕は自分の運転の判断を下した.
おじいさんの左側を通過するという判断を….

それなのに!
おじいさんは急に左にハンドルを切ってきたのだ(@_@)

結局何だったのかというと,おじいさんのウインカーが正しかったのだ.
おじいさんは道の左にある店に入るために,(中央分離帯中央線をわずかにはみ出すくらいに)すっごく右にふくらんでから左に入ろうとしていたのだ.
危ない危ない.ヒヤリ経験で済んでよかった(^_^;

潜在危険デザインのウインカーについては次回に.

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