違和感

2019年8月19日 (月)

「一転」の使い方の違和感

統合型リゾート(Integrated Resort;IR)とその中心的関心としてのカジノの誘致に関するきょう(2019年8月19日)の報道の表現に違和感を覚える。

それは、内容の問題ではなく、日本語の用法についてである。

「横浜市が、白紙から一転、誘致へ」における「一転」には違和感を覚える。

「白紙」は「中立」である。
だから、その新たな内容が「拒否」であっても「推進」であっても、「中立」からの変化に過ぎない。

「拒否」から「推進」あるいはその逆であれば、それはまさに「一転」であるが、今回の場合は「急転」などの方が相応しいだろう。

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2019年7月25日 (木)

「和製英語」はおかしな表現である

「和製英語」を日本語として素直に解釈すると「和製の英語」となる。

つまり、「作られたのは日本だが、英語である」という意味であると捉えるのが自然である。

しかし、実際の意味は、国語辞典で「日本で、英語の単語をもとに、英語らしく作った語。」と説明されているとおり、「英語のようだが英語として通じない、日本でのみ通じる語」である。

「電気自動車」が「電気で動く自動車」、つまり特定の方式の「自動車」であるように、あるいは、「携帯電話」が「携帯可能な電話」、つまり特定の利用形態が可能な「電話」であるように、「和製英語」を自然に解釈すれば、「日本で作られた英語」、つまり特定の文化内で作られた「英語」であるはずである。

には、「英語風日本語」とでも表現するの方がいいように思う。

※このほかの「おかしな表現」については、「ノオト:加速度的に」や「ノオト:「難易度が高い」は無意味な表現」も参照してください。

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2019年7月21日 (日)

電車の車内アナウンスの声の調子への要望と、速やかな反映

JRに女性の車掌さんが登場して久しい(10年くらい?)。

が最初に女性の車掌さんを目にし、アナウンスを耳にしたのはJR東日本「山手線」であったと記憶している。

その当時は、男性の職種に女性が進出したという新規な感覚があったが、今では、当たり前の光景となった。
僕は日常的に利用しているわけではないので、時折利用する者としての漠然とした認識だが、山手線の車掌さんの人数に男性と女性の差がないのではないだろうか?

さて、このように現在では、「女性の」と付けるまでもないほど自然な女性車掌さんだが、当初はアナウンスに違和感を覚えた。
その違和感は、男性の声が女性の声に変わったということではなく、現在でも日本社会の各方面で活躍する女性専任のアナウンスの影響を大きく引きずっていたからである。

文章だけで表現するのが難しいが、デパートの館内放送をイメージしてもらうのがいいと思う。
句読点のたびに(=言葉の句切りごとに)、のどを大きく振動させるような話し方である。

何十年もの間、そのようなアナウンスを耳にしてきた者として、デパートなどの館内放送では特に気になることはなかったが、それと同様の話し方で電車の車内アナウンスを聞いたときには、おおいに違和感を覚えた。
その話し方は電車の車内アナウンスにはそぐわないと感じた。

そのように感じていたのは僕だけではなかったようで、恐らく要望(フィードバックあるいはクレーム)があったのだろう、数か月後には、山手線では、そのような話し方の車掌さんはいなくなった。

山手線で車掌さんが男性だけだった時代が過去の記憶となった現在、JR東日本のローカル線の特急でも女性の車掌さんを見るようになった。
そして、アナウンスを聞くようになった。

残念ながら、歴史は繰り返された。
山手線で初期の女性車掌さんの話し方のアナウンスをする方が気になって落ち着かなかった。

建設的フィードバッカー[註*]を自認する僕は、Webから投書した。

[註*]これまで、「建設的クレーマー」という表現を用いてきたが、今回、試みにこのことば(feedback + er = feedbacker)を使ってみた。思いつきで書いたことばであって、手元の辞書には載っていないから、僕の勝手な造語かと思ったが、Web検索してみたところ、少数派ではあるが、これと同じ意味の解説もある。

投書から2週間後に、同じ(と思われる)車掌さんが担当する特急列車に乗ったところ、聞きやすいアナウンスに変わっていた。
意識して話し方を調整している感じがして、負担をかけてしまい申し訳ない気持ちも湧いたが、ローカル線でも、男女の区別なく「車掌さん」として溶け込む先導者になっていただきたいと思う。

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2019年6月10日 (月)

「幸せ、ああ」か、それとも「ああ、幸せ」か

Kirinitibansiboriaasiawase_trimmed1年以上前から、ビール「キリン 新・一番搾り」のポスターに違和感を覚えていた。

ここで紹介したいと思いつつも、そうせずにいたから、そろそろ、の感じた違和感も賞味期限を過ぎてしまったかな、と思った。

しかし、まだ、僕が違和感を覚えたポイントは変わっていなかった。

画像[クリックで拡大]は、つい先日の写真である。

みなさんは、ポスターに書かれている「ことば」、モデルさんの背後に筆書きで書かれている4文字の「ことば」、を何と読むでしょうか。

僕は「幸せ、ああ」と読んでしまう。ポスターの意図としては「ああ、幸せ。」なのだが…。

僕がそう読んでしまう理由を分析すると、縦書きだから右の行から左の行へという無意識の判断があるのだと思う。

だから、自然に読めるポスターとするには、現状の

 あ  幸
 あ  せ。

ではなく、

 幸  あ
 せ  あ

とする方がいいと思う。

《修正:画像をトリミング:2019-08-21》当初使用していた画像は、意図が伝わりにくかったため、注目領域だけをトリミングした(切り取った)画像に差し替えた。

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2019年6月 3日 (月)

時代を先取りしすぎていた。38年早すぎた?

上着なし、あるいはスーツにノーネクタイなど、社会的に軽装が許容されるようになって久しい・・・・20年以上か?

今年は、仕事もスニーカーでOKとのニュースが耳に目に入ってきた。

は既に38年前に、スーツにノーネクタイ、そして革靴ではなくスニーカーという出で立ちで出かけたことがある。
友だちからは、変だと言われた。

それは実のところ、主義や主張や思いがあってのことではなく、ある意味あまのじゃくで、悪くいえば無知で世間知らずで、よくいえば自分の感覚に素直に、服装を選択しただけであった。

冗談まじりにいえば、僕が時代を先取りしていたといえる。
ひとと社会の関係でいえば、社会からの制約が弱まって、ひとが自由になれたひとつの側面といえる。
ただし、ネクタイはNGとか、スニーカーじゃなきゃダメとなってしまっては、制約の基準が変わるだけで制約の強さは変わらないことになるから、制約を弱める(自由が拡大する)ことに注意を向けるべきだと思う。

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2018年12月22日 (土)

読み取り専用なのに書き込み可能!?——スマホの性能表示にショック

最近、スマートフォンの性能表示に戸惑い、そして、その意味を知りショックを受けた。

(ざっくりと言えば)各大学にコンピューターが1台ずつしかなかった時代、つまりパソコンが存在しなかった時代に最初にコンピューターに接したの頭に、長年にわたり深く刻まれており、まったく更新していなかったことばの意味が、いつの間にか変化していたのを知りショックを受けた。

家電量販店で見た、Androidスマートフォンの「ROM」のことである。

僕の認識は、広辞苑(第7版)でも説明されているとおり、「(read only memory)読み出し専用の記憶装置。書き換える必要のないデータを保存するために用いる。」であった。
だから、読み出し専用の(つまり写真などを保存することのできない)メモリーが32GBもあるってどういうこと?と戸惑ったのだ。

インターネット検索で調べてみると、どうも、その「ROM」は「データ容量」を表わすようなのだ。

〈解説記事の例〉

つまり、パソコンでいう「メモリー 8GB、ディスク容量 512GB」の「ディスク容量」に相当する部分を、Androidスマートフォンでは「ROM」と表現しているようだ(ちなみに、パソコンの「メモリー」は、Androidスマートフォンでは「RAM」と表現されている)。

ことばの意味は時とともに変化することを思い知らされたできごとであった・・・・・と同時に、上に引用した記事にも書かれているように、データ容量をROMと表現するのは日本ローカルのようであるから、文字通りの意味との矛盾を解消し、ことばの信頼性を維持するためにも、別の表現を考えてもらいたいとも思う。

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2017年3月26日 (日)

自動翻訳が不完全であることの便益

1ヶ月ほど前に次のようなメールが届いた。

┏━━━━━━━━━━
 親愛なるお客様、
 これはあなたのサービスが現在中断されたという通知です。 このサスペンションの詳細は次のとおりです。
 停止理由:アカウントに確認が必要

 今すぐ確認する:http://※※※※

 重要:
 ==========
 7日以内にサービスを更新しないと、サービスは永久に削除されます。
 すべてのアカウントは、データの機密性を確保するために完全に消去されます。
 その後、データを回復することはできません。
┗━━━━━━━━━━

後半こそ比較的自然な日本語になっているが、最初の2行には大いに違和感を覚える。

この違和感のおかげで、この詐欺メールを信じる日本人は稀であろう。

恐らく欧米語圏を活動拠点とするこのメールの差し出し者は、外国語メールには警戒する人々も自国語に対しては警戒を緩めると考えて、自動翻訳を利用したメール作成を考えたのだろう。

今のところ、意味の通じる翻訳はできても、自然な翻訳ができていないから助かっているが、今後、自動翻訳の性能が向上するにつれ、グローバル化する詐欺にあう危険性も高まるだろう。

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2015年9月 3日 (木)

若者の挨拶に覚える違和感

昼でも夜でも「おはようございます」,今日も一日がんばろうという気持ちの朝でも「おつかれさまです」.

違和感を覚えるが,挨拶がないよりはずっといい.

こんな風に思うは,現在35歳である・・・・ただし16進数表記で.

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