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2016年9月 2日 (金)

文明の利器に潜む危険:トイレのハンドドライヤー

Jetairdryer1Jetairdryer2写真(クリックで拡大)は,カナダのトイレに設置されていたハンドドライヤーである(2016年7月).
(【余談】米国では公共の場のトイレを restroom というのが一般的だが,カナダでは washroom だった.)

最初に見たとき,すぐにはハンドドライヤーだとは分からなかった.
"dyson" のロゴに気づいて,ハンドドライヤーらしいと推測でき,興味津々で手を近づけたら,これまで体験したことのない,鋭く切れのいい風が,手の水滴をたちどころに拭い去ってくれた.

現在,日本で一般的なハンドドライヤーは,半開放型である.
上記の開放型が水滴を空間に吹き飛ばすのに対し,半開放型は吹き飛ばした水滴を受ける---ことを意図した---構造になっている.
半開放型には主に2つのタイプがあると認識している.

〈タイプ1〉
 ・手のひらが手前になるように,上から手を入れる.
 ・風が前後から出る.
 ・上下左右奥手前の6面のうち,上面と左右面が開いている.
〈タイプ2〉
 ・手を水平に,横から入れる.
 ・風が上から下に出る.手のひらの向きを上下に変えることで,手のひらと手の甲の水滴を吹き飛ばす.
 ・上下左右奥手前の6面のうち,手前面と左右面が開いている.

各タイプについて,が考える特徴は次の通りである.
(1) タイプ1よりもタイプ2の方が概して風が強力で,水滴がよく落ちる.
(2) タイプ1よりもタイプ2の方が,ドライヤー内壁部に手が触れてしまうことが少ない.
(3) タイプ1の方がタイプ2よりも,水滴が顔に飛んでくることが少ない.(タイプ1は腰の高さに,タイプ2は肩から胸の高さに設置されている.)

特徴(2)は,雑菌が付いているかもしれない内壁に触れてしまうことにより,折角きれいにするつもりがかえって雑菌をもらってしまう可能性に関係する.
特徴(3)は,雑菌が付いているかもしれない内壁から,雑菌が風で飛ばされてくるとか,自分の手から吹き飛ばされた水滴が内壁に当たり,壁に付いているかもしれない雑菌を伴って顔に飛んでくる可能性に関係する.

僕は潔癖症ではない---と自分では思っている---が,無用な感染は避けたいと思っている.
(【参考】「ノオト:コンビニレジのタッチパネル」)

だから,近年上記特徴(2)と(3)に対する意識が強くなった僕は,ハンドドライヤーがあっても使わないことの方が多い.

その点,カナダで巡り会ったダイソンのハンドドライヤーは,吹き飛ばした水滴を受けるという日本的発想(?)とは無縁な分,強力で,薄く,鋭い風で空間に水滴を霧散させるから,ドライヤー内壁に付いているかもしれない雑菌を気にすることがなく,気持ちよく使うことができた.

しかし!

ここには落とし穴があることを知った.

同様の記事がたくさんあるが,その一例として,"How Jet Hand Dryers Make Public Restrooms Even More Gross Than They Already Are"(公共の場のトイレのハンドドライヤーがトイレの衛生状況を悪化させること) を挙げておく.

要するに,ハンドドライヤーの強い風によって,手に付いた雑菌のみならず,空気中の雑菌がトイレ中に拡散し,衛生状況を大きく悪化させる可能性があるというのだ.

何事にも前提条件があるから,だからといってハンドドライヤーは使ってはいけないものであると直ちに結論づけることはできないが,一見した便利さに手放しで喜んでしまった僕にとって,教訓的な経験である.

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