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2015年8月31日 (月)

すぐにお飲みくださいの「すぐ」,よく振ってくださいの「よく」

「ノオト:限定し過ぎ!?(続)」では,飲むヨーグルトの飲み方説明での限定し過ぎについて述べた.

それとは反対に,具体的にどうすればよいのか悩む説明もある.

「開栓後は,すぐにお飲みください」の「すぐ」とは,2時間以内なのか,5分以内なのか,それとも,10秒以内なのか?
“常識的”には10秒以内と考えるのはおかしいが,もしも,そのように解釈して実行した人が,全然味が楽しめなかったと残念がっていたら,それを責めるよりも,同情して,次からはそんなに急がなくていいんだよと教えてあげるだろう.

「よく振ってください」という飲むヨーグルト(果肉入り)もある.
この解釈も悩むところだ.振りが足りないと,ヨーグルトと果肉がよく馴染まずに,ストローで飲みにくかったり,口当たりもよくない.かといって,振りすぎると,ドリンクのようになってしまい,折角のヨーグルトのとろみや果肉の感触が消えてしまう.

以前,好んで飲んでいたことのある缶入りゼリーには,上下に強く7回振ってからお飲みください,というような感じのことが書かれていた.
はじめて飲んだとき,ゼリーがくずれ過ぎるのを恐れて弱めに振ったところ,飲み口からゼリーがまったく出てこなくて,甘みを含んだ空気だけを吸うことになった.
少し追加で振ってみては飲んでみるということを繰り返し,結局,上下に30回くらい振ったところで,ゼリーがちょうどいいくずれ具合になった.
2度目からは,思い切りよく振れるようになったものの,一発で決めるのは難しかった.
振りの強さ,振りのストローク,ゼリーの温度など,多くの要因があるから,振る回数を守っても一定の結果(ゼリーのくずれ具合)を得ることはできなかった.

こう考えると,具体的に数字で指定しておきながら数字に意味がないと思われるよりも,「よく」などと感覚的に説明する方がいいのだろう.

結局,「よく振る」の「よく」や,「すぐに飲む」の「すぐ」がどの程度なのかは,経験で知るしかない.

はじめはうまくゆかないが慣れてくるといい感じにできるようになるというチャレンジ性があるから,リピート率が高まるのだろうし,そもそも,この手の商品の開発意図はそこにもあるのだろう.

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