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2013年11月 3日 (日)

タッチスクリーンのやさしさ

スマートフォンやタブレットのタッチスクリーンの利点は,指による直感的な操作が可能なところにある.
動かしたり拡大縮小したりが,マウスを使うパソコンよりも劇的に直感的だ.

また,文字入力が押しボタンではなくなり,軽いタッチで済むようになったから,一時は社会問題となっていた親指の腱鞘炎患者は確実に減っただろう.
電車内や集会場でのパソコンキーボード操作による迷惑音も減少しただろう.

このように,タッチスクリーンは人にやさしく,いいことずくめのようだ.

しかし,もちろん難点はある.
最大の難点は触感の不在である.

ちゃんと押したかどうかを,スクリーンを見なければ判断できない.

もちろん,音や振動で触感の代用とする試みはある.
しかし決定打はないから,キー触感のあるスマホが話題になる.
(タッチスクリーンのことではないが,操作と触感の関係については「ノオト:iPhoneのユーザビリティー」を参照.)

結局のところ,キーとディスプレイの形態(パソコンやフィーチャーフォン)からタッチスクリーン(タブレットやスマートフォン)に変わることで,人にやさしくなったのか.

事情は複雑だが,あえてざっくりと言えば,受動の立場では,格段に人にやさしくなったが,能動の立場では,あまりやさしくなっていないのではなかろうか.
それは,特に文字を入力しようとする際に,触感がないことが視覚的あるいは認知的な負荷を増大させ,そして,指をそっと添えておく(乗せておく)ことができないことが,指・手・腕の緊張をもたらし,運動制御的負荷を増大させているからである.

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