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2013年11月

2013年11月30日 (土)

ひゃくパー

以前,時代によってことばの受け入れられ方が異なることや,時とともに発音が変化していることを述べた(ノオト「くさげ?」).

ここでは,が近年気になっている若者のことばについてコメントしたい.

それは,「ひゃくパー」「5パー」など,「パーセント」を「パー」と省略することである.

もちろん,仲間うちの会話で使うことは問題視していない.オトナとの公の場でのやりとりにも当たり前のように使われることに違和感を覚えるのだ.

《註》インターネットをネットと略すことに対する違和感について,ノオト「ネット」で述べた.これについても,まだ僕の中でわだかまりはあるが,あまりにフツーの呼び方になってしまったので,僕自身も,大学生協などで「ネット注文した本を受け取りに来たんですが…」などと口にしてしまう.ここで「インターネット注文」を使うとかえって変だと感じるし(^_^;),そもそも,相手のことばを使うことが相手を尊重したコミュニケーションの基本だと思っているからである.

大学で,学生から「パー」を使われると,こう聞いてみたくなる.

「パーとは,パーセント? それともパーミル?」と.

空気を読めば「パーセント」に決まっている場面では,完全にヘリクツになってしまうから,そう聞くことはないが,「パーセント」と言って欲しいと伝えている.

ちなみに,パーセントが百分率であるのに対し,パーミルは千分率である.パーセントが,全体を100としたときの量であるのに対し,パーミルは全体を1000としたときの量である.500円の10パーセントは50円,500円の10パーミルは5円である.パーセントの記号は「%」,パーミルの記号は「‰」である.

今や「携帯」と言って「携帯電話」以外を思いつくことはまずないから,「パー」についても「携帯」と同様の存在なのだろう.
(以前のノオトで,同様のことば「ノーパソ」を取り上げたが,近年は耳にしなくなった.)

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2013年11月 3日 (日)

タッチスクリーンのやさしさ

スマートフォンやタブレットのタッチスクリーンの利点は,指による直感的な操作が可能なところにある.
動かしたり拡大縮小したりが,マウスを使うパソコンよりも劇的に直感的だ.

また,文字入力が押しボタンではなくなり,軽いタッチで済むようになったから,一時は社会問題となっていた親指の腱鞘炎患者は確実に減っただろう.
電車内や集会場でのパソコンキーボード操作による迷惑音も減少しただろう.

このように,タッチスクリーンは人にやさしく,いいことずくめのようだ.

しかし,もちろん難点はある.
最大の難点は触感の不在である.

ちゃんと押したかどうかを,スクリーンを見なければ判断できない.

もちろん,音や振動で触感の代用とする試みはある.
しかし決定打はないから,キー触感のあるスマホが話題になる.
(タッチスクリーンのことではないが,操作と触感の関係については「ノオト:iPhoneのユーザビリティー」を参照.)

結局のところ,キーとディスプレイの形態(パソコンやフィーチャーフォン)からタッチスクリーン(タブレットやスマートフォン)に変わることで,人にやさしくなったのか.

事情は複雑だが,あえてざっくりと言えば,受動の立場では,格段に人にやさしくなったが,能動の立場では,あまりやさしくなっていないのではなかろうか.
それは,特に文字を入力しようとする際に,触感がないことが視覚的あるいは認知的な負荷を増大させ,そして,指をそっと添えておく(乗せておく)ことができないことが,指・手・腕の緊張をもたらし,運動制御的負荷を増大させているからである.

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