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2013年9月 8日 (日)

目標をイメージすることの時代性

昨今は,就職説明会や大学説明会で,本人だけでなく親を対象とする事例が増えているようだ.

親といえば,ふと耳にした,小学生の親のことばが印象深く残っている.

昨年4月のことである.場所がファミレスだったか,それとも路上であったか忘れてしまったが,新小学1年生の親どうしの会話にあったひとことである.

新入生を歓迎する2年生の出し物を見て,我が子も来年の今頃にはあそこまでできるようになるんだなぁと思ったら感慨深かった,と.

1年後の目標が示され,我が子もそうなれるだろうかという不安とともに,きっとそうなるのだろうと期待する気持ちが表われていた.

大学でも同じように,1年後あるいは数年後にそうなっていると期待される目標が示せればいいのだが,と思う.

小学1年生の場合には,本人が自分の1年後と照らし合わせることはないだろうから,親の視点が最重要だが,大学の場合には本人と親に,目標が示せればいいのだが,と思う.

大学生なら自ら目標を設定すべきとの向きもあろうが,現在の大学生を取り巻いてきた環境は,このような目標をイメージすることを困難にさせている.

一方,今の大学生より30歳ほど年上のは,本や自分の体験でしか情報に触れられない時代に10代半ばを迎えた.

高校数学に関する次の経験をよく覚えている.上級生が使い終わった教室の黒板に残っていた数式に,まったく意味は分からないが,自分が勉強している数式とは違うレベルの複雑さと,形(絵)としての美しさを感じ,自分も1〜2年後にはそのような数式を理解できるんだなぁと(楽観的に)想像しつつ,形状のイメージだけを適当にアレンジしてノートに書いて同級生に見せ,同級生から「おー!かっこいいー!」との反応をもらって喜んだ記憶がある.後から思えば,積分の数式だった.

1年後やその後の将来にこうなっているんだなぁ,あるいはこうなっていたいなぁというイメージを抱くことは,上述のように,僕の世代には努力して行なうことではなかったが,現在では,若者は——いや,若者に限らず僕の世代も?——努力しなければできない環境にあるようだ.

だから,本質的には対症療法であっても,大学生を目指すあるいは大学生になりたての本人と親に,数年後のイメージを伝える方策を考えることも,大学として必要なことなのだろう.

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