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2013年4月 4日 (木)

ごくろうさま vs. おつかれさま

国語辞典(大辞泉 2008)には,「ごくろうさま」と「おつかれさま」の使い分けについて次のように書かれている.

「ごくろうさま」は目下の人に対して使う,「おつかれさま」は同僚や目上の人に使う.

ただしそこには,補説として,文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」の結果が引用されている:
目下の人に対して
・「おつかれさま(でした)」を使う人:53%
・「ごくろうさま(でした)」を使う人:36%
目上の人に対して
・「おつかれさま(でした)」を使う人:69%
・「ごくろうさま(でした)」を使う人:15%

※ 平成17年度の調査は平成18年2月〜3月に実施された.今から7年前である.「国語に関する世論調査」は毎年行なわれているが,調査項目は毎年異なっており,この件についてはこれが最新のようだ.

目下の人に対することばの使い分けは辞書通りではなく,目上の人に対することばの使い分けはおおむね辞書通りである.

となると,特に目下の人に対することばについては,そろそろ辞書の記述を変更すべき時代が来たのかも知れない.

さて,は日々,多くの学生と接するから,目下の人からこのねぎらいの言葉をかけられることが多い.僕にとっては,辞書の説明通りに「おつかれさまでした」と言われるのは好まない.なぜなら,僕はいつだって疲れていないからである.見栄を張っているのかも知れない,やせ我慢かも知れない,しかし,僕が疲れたと感じるのはせいぜい年に1度くらいのものだ.だから,「おつかれさまでした」と言われると,「疲れちゃいないよ!」と言いたくなる(言いたくなるが,滅多に言わない.最後に言ったのは3年くらい前だろうか…).苦労ならそこそこしているから,僕には「ごくろうさまでした」の方がしっくりくる.これも僕のあまのじゃくの一面だろうか.

最後に,毎年実施されている文化庁「国語に関する世論調査」の結果は,こちらで見ることができる.

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