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2013年3月

2013年3月28日 (木)

潜在危険デザイン (その後)

ノオト「潜在危険デザイン」で,潜在的に危険な自動車のデザインについて述べた.そして,「しかるべき組織に報告してみようと思う」とも書いた.2009年12月4日のことである.

その後もずっと,そのことは頭の片隅に残っていて,時折思い出しては人に話してみたり,危険性を訴えるルートを探るなどした.

思い続けた甲斐があって,やっとの危惧を世間に問う機会が訪れる.それは,自動車技術会・2013年春季大会である.

参加するのは初めてだが,自動車業界の人々が集うこの会で発表すれば,僕の長年のモヤモヤをスッキリさせるきっかけとなるに違いない.

僕の発表タイトルは「進路変更方向の判断エラーを誘発する恐れのある方向指示器について」である.

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2013年3月26日 (火)

「「恐るべき発想:略語編」への付記」への付記

ノオト「「恐るべき発想:略語編」への付記」の中で,テーブルにチョークで字を書くシーンについて述べた.

「アンナ・カレーニナ」に出て来るそのシーンとは雰囲気がかなり異なるが,チョークといえば,の印象に強く残っているのは「赤毛のアン」に登場する手持ち黒板とチョークである.

まだ現代のようなノートや筆記具が普及していない時代だったからだろう,手で持てる大きさの黒板にチョークで書きながら授業を受けるシーンがある.書いては消し,書いては消しつつ,勉強するシーンである.

とりあえず書いておき,後でよく勉強する,ということが不可能な黒板とチョークの方法は,集中力を要するから,勉強の効率が高いだろう.

この方法を現代の学習環境に適応させれば,さらりと脳をかすめる勉強法と対極的な,脳に汗をかく勉強法として有効ではないかと考えている.

僕のアイデアは次のような授業である.学生は黒板とチョーク(または白板とペン)を利用して60分間ほど授業を受ける.教科書も使用しない.そして,最後の30分ほどをかけて,記憶の糸をたぐり寄せつつ授業内容をノートする.

この方法を試す機会をうかがいつつ,既に10数年が過ぎている.

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配置にやられた話(続)

ノオト「配置にやられた話→配置の工夫の話→傍受の話」の前半部分「配置にやられた話」に登場したカフェに行った.4カ月ぶりに.

そして,再び配置にやられた! 小さい方(Sサイズ)を頼むつもりだったのに,大きい方(レギュラー)を頼んでしまった.理由は上記ノオトに書いたのとまったく同じである(^_^;)

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2013年3月19日 (火)

「ゼロとオーを混同しないために,他」への付記

Mytypewriterノオト「ゼロとオーを混同しないために,他」の中で,文字を混同しやすい場合としにくい場合について述べた.

そこでは,主にゼロとオーについて述べたが,1(数字:イチ)とl(アルファベット:エル小文字)についても実例で触れた.

ここではこのイチとエルにまつわることを述べよう.

機械式タイプライターには,そもそもイチのキーがなかった.初期のタイプライター(19世紀のもの)はもちろん,が10代後半のときに買ったものにもイチのキーがない(上の写真=僕のタイプライター=を参照;クリックで拡大).

では,数字のイチを打ちたいときにはどうするのか? その場合にはエル(小文字)を打つようにと,教則本に書いてある.

人間同士のコミュニケーションには文脈があるから,形が同じであれば,それでよいということだ."American Typewriter"というフォントがあるが,そのフォントでも,イチとエルはほとんどおなじ形状をしている.コンピューター用フォントとしてはまったく同じでは都合が悪いからか,ほんの少しだけ形を変えてあるようだ(次の例は American Typewriter フォントで 2013 Calendar と書いたものである).

Fontamerican_typewriter

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2013年3月18日 (月)

ゼロとオーを混同しないために,他

Fontcomparisonexhaustive

開局60周年を迎え,日テレ(日本テレビ)のロゴが変わった.

実物とは少々見栄えが異なるが,次のような感じのロゴになった.

Nittere

はこれを初めて見たとき,「ゼロテレ」?と思った.

そして邪推して,斜線の入ったゼロに馴染みのないデザイナーが,「日」とはちょっと違っていて目新しいフォントだから使ってみたのかと思った.

が,日テレWebページにアクセスして調べてみたら,実は奥が深かった.僕の第一印象そのものの「ゼロ」とかけてあったのだ.60周年を迎えて,ゼロから再スタートするという気持ちが込められているとのこと.

さて・・・

この,丸に斜線の入ったゼロには,なぜ斜線が入っているのか?

それは,O(アルファベットのオー)と区別するためである.人間同士の日常のコミュニケーションであれば,脈絡で判断できることが多い上に,少々の伝達ミスがあっても大きな問題にはならない(ことが多い).それに対し,開発,製造,ビジネスの現場では,ちょっとした伝達ミスが大問題になることがあるから,間違いのないコミュニケーションの工夫がなされてきた.その中でオーとゼロを区別するための知恵が斜線なのである.

例を示そう.脈絡のない次のような文字列があるとき,個々の字を正しく言い当てることは難しい.

A2lb0oarial

仮にこのフォントに馴染みがあるとしても,ゼロかオーか,エル(小文字)かアイ(大文字)かと迷ってしまう.

しかし,迷いのないようにデザインされたフォントならば,

A2lb0omonaco

のように,一目瞭然である.

この例だけでは分かりにくいかもしれないので,もう一つ例を挙げておく.下記は,上記2種類のフォントで,(脈絡のない)文字列を書いたものである.

Fontcomparison

エル(小文字) イチ(数字) アイ(大文字) ゼロ(数字) オー(大文字) オー(小文字) である.

なお,手書きの際に斜線の入ったゼロを書く場合には,上の例とは違って,下記のように丸を突き抜けた斜線を書くのが普通である.

Zeroslash

このほか,Z(アルファベットのゼット)にも(右下がりの)斜線を入れることがあるが,これも,手書きではZと混同されやすい2と区別するためである.

混同を避けるということでは,アルファベットの発音を,仕事の現場では「D」を「デー」と読むのが普通であるのと同じ考え方である.「ディー」と読むと,日本人の破裂の少ない発音では「ビー」と聞こえてしまうことが多々あるからである.

ゼロ(零)といえば,二十歳前後に読んだ本「零の発見」を思い出す.1以上の数字の発見からはるかに遅れて見出されたゼロを入り口に,数字の歴史が書かれていた(と記憶している).[通販サイトAmazonへのリンクはこちら

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2013年3月14日 (木)

「恐るべき発想:略語編」への付記

ノオト「恐るべき発想:略語編」に関して2つほど追記しよう.

まず,単語の頭文字から作った語,頭字語(acronym),についてである.

実は自身,ここに書いたことで改めて辞書を引くまで曖昧にしか理解していなかったことがある.NATOやUNESCOは頭字語だが,WHOやOECDは頭字語ではないということだ.コンピューターがらみのことばでいえば,GIFは頭字語だが,USBは頭字語ではない.(この区別は飽くまでも辞書の定義であって,世間では曖昧のようだ.インターネットを眺めてみると,どちらもacronymとしている例にすぐに行き当たる.)

頭文字を並べて作った語のうち,ひとつの語として発音するものを頭字語と呼ぶのだそうだ.NATO=ナトー,GIF=ジフ(画像形式のひとつ),これらはひとつの語として発音するが,WHO=ダブリュー・エイチ・オー,USB=ユー・エス・ビー,はアルファベットを並べて読んでいるだけである.

となると,CD-ROM=シー・ディー・ロムは複合型である.画像形式JPEG=ジェイ・ペグ,も複合型といえよう.

※参考:画像形式,GIF,JPEGなどの違いが気になる方は,例えばこちらへ.

さて,少し観点を変えよう.

ノオト「恐るべき発想:略語編」で,「(英語では)日本語の略語とは違って,元の語の情報がほとんど消えてしまう.」と書いた.そのように書きつつ,僕の頭に浮かんでいたのは,30年ほど前に読んだ古典長編小説のシーンである.

そこには,チョークで単語の頭文字だけを書き並べて2人が会話しているシーンがある.小説に出てくる文とは無関係だが,例えば,A Y N I L というように(ヒント:ビートルズ/答えはこのノオトの最下部を参照).

頭文字だけで2人が会話できるのは,もちろん,文脈を共有しているから(互いの考えを理解しているから)であるが,実は,これは極端な例なだけであって,日常の言語理解にも同様の要素がある.ひとつだけ例を挙げれば,全部が聞き取れなくても言わんとすることが完全に分かることも本質は同じであろう.

ところで,その古典長編小説とは何か? 僕の淡い記憶では「赤と黒」であった.とはいえ,曖昧なままではここに書けないので,図書館で借りてきて250頁ほどをめくり,拾い読みした.そのシーンは見つからなかった.念のためもう一度,今度は後ろから逆に頁をめくったが,それでも見つからなかった.

「赤と黒」は勘違いであった.上記のシーンがあるのは,トルストイ「アンナ・カレーニナ」であった.レーウィンとキティが,テーブルにチョークで,文の各単語の頭文字を書いて会話するシーンが第4編の13にあった.

【答え】A Y N I L = All You Need Is Love

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2013年3月 7日 (木)

自動車に関する相反するメッセージ

公共交通機関をご利用下さい.これは,マイカーによる混雑やトラブルを避けたいがゆえのイベント主催者のメッセージ.

公共交通はマイカーに比べてこんなにエコ.これはエコ(地球環境保護)推進活動への取り組みをアピールしたい自治体などのメッセージ.

上の2つは,目的は異なるがメッセージが促す行動は同じである.つまり,マイカーにできるだけ乗らないようにしようということ.

免許を取ろう.これは自動車会社や自動車業界のキャンペーン.こちらはマイカーに乗りたくなる人口を増やすのが目的.つまり促したい行動は,先の2つには相反して,マイカーを購入し,乗ること.

相反するメッセージの例は自動車ばかりではない.節電を呼びかけつつ,一方では高機能,高消費電力携帯電話の販売合戦が繰り広げられている.端末である電話が増えれば,それを支える基盤を構成するサーバー(コンピューター)やそのネットワークが消費する電力も増えるだろう.

この社会の矛盾を挙げたらきりがない.

そして,マイカーに乗り,高機能携帯電話の利便を享受しているがいる.

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2013年3月 6日 (水)

恐るべき発想:略語編

日本語には略語が多い.略語が作りやすいから多いのだろう.略語文化水準が高いとも言えよう.
(語呂合わせ文化水準も高いと思っているが,それについて述べるのは機を改めることにしよう.)

英語でよく用いられる頭字語(acronym)は,日本語の略語とは違って,元の語の情報がほとんど消えてしまう.省略という意味では同類だが,別物と考える方がいいだろう.
(頭字語とは,personal computerをPCと略すようなものである.)

略語が作りやすく,元の語の響きがそこそこ残せる日本語だから,略語は膨大にある.略語には

 セブン = セブン・イレブン
 コンビニ = コンビニエンス・ストアー

など,最初の語のみを用いる場合もあるが,それは少数派だろう.多数派は,1つ目の語と2つ目の語の頭を切り出す形のものである.たとえば,

 丸ビル = 丸の内・ビルディング
 地デジ = 地上・デジタル
 就活 = 就職・活動
 スマホ = スマート・ホン (スマフォ = スマート・フォン)
 スタバ = スター・バックス
 ブラピ = ブラッド・ピット
 ワープロ = ワード・プロセッサー
 ファミマ = ファミリー・マート

などがある.これとほとんど同じだが,

 パソコン = パーソナル・コンピューター

は,パーコンやパーソコンと略さずにパソコンとしたあたりに考えた人の頭の良さを感じる.

さて,本題である.パソコンをはるかに凌ぐ発想だと思える略語がある.それは,これまで長い年月にわたって聞き流してきたが,最近耳に入ってきた際にふと意識が強く刺激され,がその真価にやっと気づいた略語である.

それは,

 エンタメ = エンターテイメント(エンターテインメント)

である.凡人が考えたら,

 エンテイ = エンター・テイメント

あるいは

 エンメン = エンターテイン・メント

あたりに落ち着き,人々の間に浸透することもなかっただろう.

エンタメは,語の構成や略語の一般論にとらわれない,発想力の勝利だと思う.

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