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2012年8月12日 (日)

睡眠と記憶

が小中学生の頃,雑誌や新聞の広告で目にした記憶が鮮明に残っているものの代表は,シークレットブーツと睡眠学習器である.
(シークレットブーツは「ノオト:若者ファッション考」に続く登場!)

睡眠学習器は,寝ているだけで英単語や歴史の年号が覚えられるという枕として記憶に残っている.

睡眠学習の効果のほどはともかくとして,睡眠と記憶の関係は心理学や認知科学の長年の研究テーマとなっているようだ.

最近発表された,睡眠と記憶の関係を調べた論文を目にしたので,ざっと読んでみた.これはドイツの研究グループによるものである.

タイトル:The timing of learning before night-time sleep differentially affects declarative and procedural long-term memory consolidation in adolescents (学習してから夜の睡眠までの時間が記憶定着に及ぼす影響を若者で調べたところ,宣言的記憶と手続き記憶では異なる結果が得られた)
※ 全文はこちらから参照できる.

そこでは,16〜17歳の女子50名の協力の下,睡眠の開始と終了を一定にした上で,午後に学習したグループと夜に学習したグループの記憶定着を比較している.

記憶は宣言的記憶(declarative memory)と手続き記憶(procedural memory)に大別されるが,7日後の記憶定着率で比較すると,宣言的記憶では午後(15時)と夜(21時)の学習には差がないが,手続き記憶では夜の学習の方が記憶定着率が大きいという結果が得られている.

この研究では,宣言的記憶として単語の対応を覚える課題が,手続き記憶としては示された5つの数字をできるだけ速く打つ課題が用いられている.

著者自身もこれで睡眠と記憶の問題に決着が付いたとは述べていないが,この結果によれば,(あくまでも午後と夜の比較の範囲で)暗記は午後でも夜でも変わりはないが,手先の技能は午後よりは夜の方がよさそうだ.

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