« 言語は生きている | トップページ | 使いやすさ,分かりやすさ »

2012年3月21日 (水)

背後からの声

人間は見えないものへの不安を覚えるものだ.

一般化した人間の典型例からはほど遠いが,は昔から,陰にひそむなどして「わっ!」と驚かされると,驚きの声を上げ,びっくりして10〜20センチほどジャンプしてしまう.

その昔,寮生150名ほどの男子学生寮で過ごしていた頃,時折薄暗い廊下で待ち構え,僕を驚かせ,僕の驚きを楽しむ友人がいたが,あるときなど,僕の驚きの声にその友人の方が驚いたという逸話もある.

あるいは,玄関のドアを開けたら,そこにいるはずがないと思い込んでいた飼い猫が足下にいるのに驚いて,声を上げてジャンプし,猫の方が驚いて奥に走り去ったという実話もある.

このような僕だが,この世に生を受けて半世紀が過ぎ,それなりに経験を積んできたから,さすがに最近は大ジャンプはしなくなった.それでも,職場などで,ドアを開けたときに予期せずすぐそばに人がいたときには5ミリだけジャンプしてしまうことがある.その際には,何事もなかったかのように装ってごまかしたりしているが….

話を元に戻そう.

このような僕は極端な例だろうが,多かれ少なかれ人間は見えないものに対して不安を覚えるものだ.

とある眼鏡チェーン店に行ったときのことである.

眼鏡の仕上がり予定時刻になったので店に戻り,奥のカウンターにいる店員に受取証を渡そうと進んでいたら,背後から呼び止められた.

客商売では,何か聞きたい,あるいは探しているなど,客の要求を素早く察知しそれに応対することは重要なことである.しかし,カウンターのすぐそばまで近づいているのに,ささっと寄ってきて後ろから声をかけられるのは,少々気味が悪かった.そして,ただ気味が悪かっただけでなく,まるでカウンターに行くことを制止されるようで不快だった.

見ていると,別の客に対して別の店員が同じことをしていたので,それはその眼鏡チェーン店の方針なのだと思う.ただし,それは行動マニュアル通りの可能性もあるが,そうではなく単に方針として述べられていることをその支店の店長が曲解して店員に指導している可能性もある.

|

« 言語は生きている | トップページ | 使いやすさ,分かりやすさ »

脳・人間」カテゴリの記事

サービス」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 背後からの声:

« 言語は生きている | トップページ | 使いやすさ,分かりやすさ »