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2011年5月 1日 (日)

ことばと発想

ことばと発想は密接な関係がある.

例えば,その人のことば(あるものごとやできごとの解釈)を聞けば,その人の発想が分かる.

同じ状況(事態)を表現するのに,「〜はできなかった」と言う人と,「〜はできている」という人では発想や態度が正反対であることが分かる.

がドイツ語を学んだときに興味深いと思ったのは,英語と正反対の発想で作られた一対の言葉があったからだ.

日本語の「直接 - 間接」に対応する英語は「direct - indirect」である.

英語では un や in は,「不…」「非…」などの意味で,それに続く単語に付いて反対の意味を表わす.
だから,indirect は direct (直接) の反対だから間接の意味になる.

ドイツ語でも,un は反対の意味を作るのに用いられる.

ドイツ語には,「mittelbar - unmittelbar」という単語がある.
mittelbar は間接という意味で,それの前に un が付いた unmittelbar は間接の反対で直接を意味する.

まず直接があり,その反対語として間接がある英語を使う人々と,まず間接があり,その反対語として直接があるドイツ語を使う人々では,きっと発想が違うのだと思う.
この観点から見れば,日本語(や中国語)を使う人々は,どちらにも偏ることなくバランスが良いのかもしれない.

《参考》ドイツ語にも,英語の「direct - indirect」に対応する「direkt - indirekt」という単語がある.

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