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2011年4月30日 (土)

効率アップの秘訣

探求にこだわりは大切だが,と同時に切り替えも欠かせない.
こだわりだけでは「木を見て森を見ず」状態に陥ってしまう.
逆に,切り替えだけのこだわりなしでは理解は進まない.

こだわりは我慢や負けず嫌いと言い換えることもできるだろう.

では,こだわりと切り替えはどのようなバランスがいいのか?
この問いは,情報科学の分野で現在でも積極的に研究されている課題のひとつ(最適化問題の解法)に対応している.つまり,研究途上だ.まだ一般の場合の解決策は判明していない.

さて今回は,こだわりとは少々意味合いが異なるが,似た意味を持つ思い入れについて考えてみたい.

の職場では,先月(2011年3月)の地震により,ほとんどの部屋で本や書類が棚から床一面に放り出され,コンピューターやプリンターが机から落ち,多くの部屋で棚や装置が倒れた.

建家への電源投入後の火災の危険を回避するために,適宜チームを組んで,全部屋の電気製品のコンセントを抜いた.

ともかく電気の復旧が第一歩だった.
電気が復旧すれば気持ちも明るくなるし,水道の復旧にもつながる.

本や書類をかきわけて,場合によっては倒れた棚をどかしつつ,そして時には散乱したガラスに注意しながら,ひたすらに作業を進めるのが先決だった.

誰もがそのことを分かっていたはずだが,復旧作業の効率を下げたのが思い入れだった.

何事にも息抜きは必要だから,高価な装置への思い入れを語ることも,それを聞くことも総体的に効率アップにつながったのかもしれないが,クールに考えれば時間の無駄だったかもしれない.

僕の結論は,自分の部屋ではなく他人の部屋を担当する方が作業の効率が高いということだ.
自分の部屋だと,高価な装置ではなくても,折角だから本を汚したくないとか,あーこういう本があったなーとか,為すべきこと以外に注意が向いてしまいがちだ.

自分を振り返っても,他人の部屋の作業は大変にスピードが速かった.

このことは,ほんの一例に過ぎない.

3月の出来事は,こだわるべきもの,どうでもいいもの,こだわるべきこと,どうでもいいこと,そういった多くを考えさせられる機会となった.

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