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2010年9月25日 (土)

郷に入っては郷に従え

ノオト「写真の撮り方」に書いたラーメン店の店内は静寂が支配している.

聞こえてくるのは店主が麺の湯切りをする音,冷蔵庫の開け閉めの音,客が麺をすする音,自動券売機にお金が投入される音くらいである.会話はもちろん,おいしいねという発言も御法度である・・・のだと思う(下方参照).ともかく静かにしていなければならないのだ.

いらっしゃいの声もかからないその店に初めて行ったときには,息を殺さなければならないほどの緊張を感じた.一度経験すればいいかな,という気持ちであった.

が,そのラーメンのおいしさが忘れられずに時折出かけるうちに,静寂にも慣れてきて,その静寂がむしろ心地よいと感じるようになってきた.何より,店主がラーメンを作る一挙手一投足をカウンター越しに見ているのが楽しい.何度見ても飽きない.

はじめて訪れて以来数年が経ち,が通う頻度も高くなり,その店の暗黙のルールの理解も徐々にではあるが進んで来たら,無口な中にも店主とコミュニケーションをとる方法を身につけることができた.

それは,見るからの常連客がしていたことを真似ることから始まった.

椅子に腰掛けて食券を出す際に「よろしくお願いします」と言うと,「はい」と返してくれた.「写真を撮ってもいいですか」と訊くと,「どうぞ〜」と答えてくれた.「ごちそうさま」とお礼を言うと,「はい,どうも〜」声を掛けてくれた.

さて,最近その店に行ったとき,ある場面をはじめて目撃した.それは業者が食材を納める場面である.

一般に業者は,店の営業時間ではあっても「こんにちは〜!お待たせしました〜」と元気に入ってくるものだが,その業者は,そーっと入ってきて,声にならないほどの小さなささやき声で「じゃっ,ここに置いときます」と言って静かにドアを閉めて帰って行った.

客ばかりでなく業者も雰囲気作りに協力しているのに感心した.

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