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2010年4月29日 (木)

依存症と非依存症の差異

デューク大学のニコチンおよび禁煙研究センター(→正式な和訳ではありません)のメンバーを中心とする実験によれば,ニコチン依存症の人と非依存症の人では,煙草を吸い込んだときの脳内ニコチン量の変動に大きな違いがあるという.

はこの分野は不案内だが,広報記事``New Insight on How Fast Nicotine Peaks in the Brain'' (「脳内ニコチン量上昇速度に関する新たな知見」) によれば,脳活動を画像化する手法の一種「PET(陽電子断層法)」を用いた計測によって今回初めて分かった意外な結果だそうだ.

それまでは,煙草をふかすプカプカと連動して脳内ニコチン量が増減し,その増減の波があるゆえに(リズミカルで心地よくて?←個人的見解),パッチやガムよりも中毒性が高くなると考えられていた.

今回の脳内ニコチン量の計測によれば,非依存症の人はその通りだったが,依存症の人の場合には(波がなく)ゆっくりと脳内ニコチン量が増加する.依存症の人の脳内ニコチン量のゆっくりとした増加は,肺での滞在時間が長いことが原因である.

著者自身もインタビューで答えているように,この研究によって依存症と非依存症の人の脳内ニコチン量の変動の違いが発見されたが,ではなぜ,ある人は依存症になり,ある人はそうならないのかは謎として残る.

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