« たまたま | トップページ | 折り紙「カメラ」に思う »

2010年2月10日 (水)

立体視

Sm172_l立体感には強い関心があるが,どうも昨今のスリーディー(3D)ブームには心が動かない.

それは,一つには,みんなが騒いでいるからあまのじゃく心が関心を抑制しているところに,もう一つは,それがハイテク過ぎるところにある.
(携帯電話だって凄いハイテクではあるが,授受する情報が文字と画像という古典的情報だからまだしっくりくるように思う.)

が強く惹かれるのは,ローテク(low technology)の,人間が想像力を働かせることによってこそ見える,人間味が前面に出ている立体感(スリーディー)である.

そのような立体感の例は,錯覚ドラゴン(ドラゴン・イリュージョン)であったり,写真・画像の単眼立体視である.

「錯覚の世界---個展からCG画像まで」(ジャック・ニニオ著;引用情報欄にAmazon.co.jpへのリンクあり)の第15章「非現実の現実---映像技術と錯覚」には次の記述がある.によれば・・・

昔の人々は「聖人画や肖像画のような《…中略…》額縁に入った絵を前にしてその奥行き感に驚嘆した」そうだ.
(「・・・」は本文の引用.)

リアルな映像にさらされている現代人は,昔の人々のような想像力を働かせる必要がないから,想像力を働かせることができなくなってしまったのだろう.

その本には,簡単に体験できる単眼立体視が紹介されている.本の写真をそのまま紹介することができないので,手元の著作権フリー素材集から原理的に同じ効果が出そうなものを選んだのが写真(クリックで拡大)である.

紙など(黒色が理想だが,別の色でも大丈夫だろう)を細く筒状にまるめて片目だけでのぞき込み,そこに実物があると信じて写真を見れば,けっこう驚きの立体感(奥行き感)を味わえると思う.筒の中に見えている世界だけに集中するのがコツである.

《註》下線部は2010/04/11に加筆.

|

« たまたま | トップページ | 折り紙「カメラ」に思う »

脳・人間」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 立体視:

« たまたま | トップページ | 折り紙「カメラ」に思う »