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2009年6月23日 (火)

性別と身ぶり,共感の要因はどちらか?

Conversation以前「へたこいたー!」で取り上げた,ノンバーバル情報に関する研究を紹介したい.

会話中の身ぶり手ぶりをはじめとするノンバーバル情報の表出について,女性の方が男性よりも活発であることは日常的に目にするところである.

事実,頭部運動の活発さに関する研究に寄れば,女性同士の会話では,男性同士に比べて動きが活発であることが知られているそうだ.そして,男性と女性の会話では,頭部運動が女性は少なめになり,男性は多めになるそうだ.無意識な歩み寄りがあるそうだ.

これに関する未解決の問題は次の点にあったという.
無意識な歩み寄りが見られるのは,相手が異性だからなのか,それとも単に相手の頭部運動が自分と違うからなのか?

バージニア大学の心理学者が,最新のコンピューター技術(ビデオ会議技術)を駆使してこの問題に取り組んだ.
※ 解説はこちら ("Psychologists Find that Head Movement is More Important than Perceived Gender for How People Coordinate Nonverbally During Conversation").

別の部屋にいる相手とカメラ・マイクを通して会話をするのだが,画面には相手の映像をコンピューター・グラフィクスで表現し直したものが表示され,スピーカーからは相手の声をコンピューター処理したものが流れてくる.

実験に参加した人は,画面やスピーカーから流れてくる情報は,相手を忠実に再現したものだと思い込んでいる.

この技術を用いれば,それが女性であっても,顔や頭部を男性として表示し,声も男性に変換することができる.

こすることで,外見の性別(顔・声)に依存して自分の頭部運動に変化が生じるのか,それとも,性別ではなくて相手の頭部運動の活発さに依存して自分の頭部運動が変化するのかが明らかになる.

結果は,外見の性別ではなく,相手の頭部運動の活発さが要因だったそうだ.

同性,異性を問わず,相手の動きの活発さに合わせれば,相手は自分に共感してくれる可能性が大きいということだ.

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