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2009年3月21日 (土)

白か黒かが問題!

Hfy_faceinverted黒板に白チョークで書かれていても,白板に黒マーカーで書かれていても,その文字を私たちは同じように読むことができる.

【註】現在では,本当の意味での「黒板」は皆無に等しく,ほとんどは緑板である.また,「白板」はホワイトボードと呼ぶのが一般的である.白板は“モダン”だからカタカナ書きに合うのも確かである.
しかし,これが顔写真となると話が違ってくる.

モノクロの写真について考えよう.

普通の写真では,当然だが,顔写真を見てすぐに誰なのかを言い当てることができる.しかし,それがネガになると人物の判定が難しい.

【註】普通のモノクロをポジ(ポジティブ;positive)といい,白黒を反転させたものをネガ(ネガティブ;negative)という.正確にいえば,白と黒の間の灰色があるから,“黒度”を数値で表わしたとき,白 = 0,黒 = 1で,その間に“黒度”が 0.1, 0.2, 0.3, ... などの灰色が無数にある.ポジ写真のある1点の“黒度”を b とするとき,対応する点の“黒度”が 1-b であるようにすればネガとなる.
ネガでの人物判定が難しい理由の解明は認知科学(や心理学や神経科学など)の課題となっている.

これがなぜ興味深い問題なのかというと,…

写真に含まれる情報としては,ポジもネガもまったく変わらない.したがって,コンピューターにとっては課題の難易度はまったく同じである.

それなのに,なぜ人間にとっては難易度に差があるのか,その理由が分かれば人間の脳についての理解が深まる(脳の謎がひとつ解ける)からである.

最近の研究の概要や解説記事によれば,特に目の周辺がネガであることで人間の認識が阻害されるようだ.目の周辺のみをポジにしておけば,全体がネガでもそれほど苦労せずに人物を判定できるそうだ(解説記事の右上の写真は目の周辺だけがポジになっているので,分かりやすい.).

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