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2008年11月 9日 (日)

誤解を招く記事

突きつめていえば,人間どうし,寸分の誤解もないコミュニケーションはない.

誤解があるから,いざこざも起こるのだが,それがあるから,人間って面白い.誤解で脳がくすぐられるから笑いも生じるのだろう.
(笑いと脳の情報学的な関係に以前から強い関心があるので,近い将来,自分の職業としての研究テーマに加えたいと思っている.その足がかりとして,今年,日本笑い学会に入会してみた.できれば来年の研究発表会で何かしら発表をして討論に参加してみたいと思っている.)

さて‥‥

報道や記事にも誤解を招く表現は避けられないから,誤解の恐れを意識して見聞きするのが受け手の思慮深い態度である.しかし,何度も見聞きすると信じやすくなるという人間の弱さがあるから,だまされないための訓練の一助とするために,怪しい統計の例を紹介しよう.

シニア層の約半数が,携帯メールを毎日利用しているとの調査結果が目に入った.

(サングラスに白Tシャツ姿でギターを弾きながら関西弁で歌う姿を頭に浮かべると,僕のニュアンスがイメージしやすいと思います.ジャッ・ジャ・ジャッ・ジャ♪ ジャッ・ジャ・ジャッ・ジャ♪ ジャッ・ジャ・ジャッ・ジャ♪ ジャッ・ジャ・ジャ・ジャ・ジャ♪ ‥‥)これを〜,「確かにウチのおばあちゃんもケータイを使い始めて久しぃ〜なぁ〜,たまーーにメールすると,素早くレスが返ってくるし〜,絵文字も使い慣れてそうやから〜,今の世の中そうなんやぁ〜」と世間の変化を感じるのか〜,それとも〜,「いやいや,最近はケータイ業界は不況やと聞いてるで〜,残されたビジネスチャンスは老人と子どもやと〜.シニアがこ〜んなに使っとるんやったら,ワシも使わんと若いもんに相手にされんようになる,と思わせる悪魔の囁きに違いない.」と世間の怖さを感じるのかは‥‥,自由だぁ〜!
(関西弁にヒッジョーに違和感があるのは否めません.僕を知っている人で,誰か添削してもらえるとうれしいです!)

その記事の本文を読むと,調査対象に強いフィルターがかかっている(調査対象が大きく偏っている)ことが分かる.あるメール転送サービス[*]を利用中のシニア層が対象であった.若者でも,この種のサービスの利用率は高くないと思われる.メールに対する意識やこだわりが高いユーザーに限っての結果と読むと間違いがないだろう.
[*] PCやケータイのメールアドレスそのものを使うことなく,別のアドレスでメールを送受信できるサービス.

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