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2004年9月13日 (月)

オリンピック改革案?

陸上や水泳では予選,準決勝,決勝という手順を踏む競技が多いが,僕は以前からこのことを疑問に思っていた.予選や準決勝で流して(力を抜いて)走るという行為が気に入らない.もちろんその流して走るという行為は,その後の試合に向けて体力を温存するためで,正当な駆け引きである.マラソンでは2時間以上の長丁場の中で行なわれている駆け引きが,短距離では予選,準決勝,決勝という流れの中で行なわれているのだということは“理解”はできる.しかし,僕は頭が固いから,オリンピックで精一杯戦わないという事実が“納得”できない.

全員が必ず精一杯戦う方法を提案したい.それは,予選や準決勝をなくし,決勝だけにすることである.そのために,陸上短距離や水泳で現状では8コースしかないのを,32コースとか64コース作るのだ.何十人もの選手が一度の戦いに精一杯取り組んでいる光景を想像すると心が躍らないだろうか?

この方法の難点は,試合の経過が今よりも把握しにくくなるかもしれないことである.人間が注意できる対象の数や範囲は限られているから,例えば32人の100メートル走を楽しめるかどうかが鍵となる.

人間がすぐに記憶できる項目数が7±2程度であることは,1956年にG. A. Millerにより発表された論文で考察されていて,この数値はマジカルナンバー(magical number)と呼ばれている.観客が全体を十分に把握できるため,引いては観戦を楽しめるためには,8コースというのは考え抜かれた選択なのかもしれない.しかし,人間の歴史は,自らが自然に有する以上の能力を獲得する歴史である.競技場の設計に加えて,テレビ中継にも革新的な工夫が必要になるだろうが,試してみる価値はあると思う.

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