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2004年7月

2004年7月21日 (水)

大人の空間

静岡科学館 る・く・る で「さっかくスクリーン」を体験した.

日経サイエンス2004年6月号の記事「“大人だまし”の科学館」を読んですぐに行きたくなったところへ,ちょうどいい具合に浜松への出張が入った.科学館は静岡駅前だから,帰りに途中下車すればいい.その後の予定の関係上,降りてから乗るまでが2時間半と,ちょっと慌ただしかったが,要所を押さえて体験して全体をざっとみるには十分である.前の晩の懇親会のアルコールも抜け,土曜日の朝,計画通りに移動して開館10分前に到着できた.

そこからは予定外の事態の連続だった.開館と同時に人の少ない館内を次々と体験するつもりだったのに,入口付近には小学生が群れをなしている.友だち同士と保護者同伴が半々くらいだ.入場券を手際よく購入し,あそこのエレベータに乗るというイメージをまとめていたら,いよいよ開館の時間が来た.小学生たちは,券売機を通り過ぎて次々とエレベーターに吸い込まれて行く.中学生以下は無料だったのだ!

その後は,小学生の行列の中のただひとりの大人として次々と展示を体験し,2時間弱を過ごした.しばらく並んでやっと次が僕の番というときに,後ろから僕の脇腹越しに「次はわたし?」と聞く小学生が「科学館は子供だけじゃないんだよ」と担当のお姉さんに優しく注意されるのをすまなく思ったり,別の展示の同様の状況では「はーい,次は僕だよー」と小学生の男の子に向かって主張したりと,大人だましの科学館は大人にはちょっと辛かった.

目当ての「さっかくスクリーン」はといえば,順番待ちが全くなかったので,時間をおいて3回も体験できた.あちこちから歓声が響き渡る賑やかで活気あふれる館内にあって,そこだけは落ち着いた大人の空間だった.そして,科学雑誌ネイチャーで2001年に発表されたその現象を世界一のスケールで実現したというそれは,「おどろきスライダー」をはるかに凌ぐ驚きだった.

(付記)「さっかくスクリーン」そのものについて知りたい人は静岡科学館のウェブページを,そして,その現象を体験してみたい人は「motion induced blindness」でインターネット検索してみるとデモンストレーションが見つかります.

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2004年7月15日 (木)

日本語のリズム(1)

知人のサイモンに紹介された本(ネーミングの極意, 木通隆行著, ちくま新書)によれば,日本語のリズムの根幹とも思える七五調は,実は,休止も入れれば八のリズムなのだそうだ.確かに,五七五のリズムは「●●●●●○○○●●●●●●●○●●●●●○○○」で,●だけなら五七五だが,○(休止)も入れれば八八八だ.このように見ると,三三七拍子も八八である.改めて,ものにはいろいろな見方があるものだと思った.七五調と捉えれば,でこぼこが重要に見えるが,八八と捉えれば,一定であることが重要に見える.双方を捉えてこそ本質が見えるのだと思う.

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