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2001年8月17日 (金)

ノーパソ

「のーぱん」ではない,「のーぱそ」である.僕たちがノートパソコンと呼んでいるものを,大学生たちはこのように呼んでいるようだ.

「パーソナルコンピューター」が「パソコン」となり,その中の特定の形のものが「ノートブックパソコン」→「ノートパソコン」→「ノーパソ」となった.ことばのこの進化で,ついに「コンピューター」が消えて“パソ”が自立した.最初にパソコンという呼び名が誕生してからここまで来るのに約20年を要した.

さもおおごとかのように書いたが,実は日本語ではありふれたことである.進化と自立のあまりの速さに,僕の中で盲点になっていたのを,知人Tが指摘してくれた「ケータイ」も同じである――屋外用虫よけジャンボ線香ミニ(実在商品!)の存在を教えてくれたのもTである.そもそも「さようなら」だって「左様なら(=それならば)…」の“…”に来ることばのつなぎだったのが別れの挨拶として自立したのだ.

ところで,なぜ,ノーパソが僕にとってとりわけ意味深く思えたのかというと,僕ならば常識的消極の末に「ノーコン」などと呼んでしまいそうなところを「ノーパソ」といいきってしまう若者的積極に感心したからである.

【註】知人の表記を変更した.[2015年2月9日]

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