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1998年12月16日 (水)

研究発表の悪しき習慣

学会などの研究発表の際,座長(司会者)が発表者の氏名,所属,タイトルを紹介するにもかかわらず,発表者がそのすべてをまた繰り返すという悪しき習慣が,日本の(少なくとも僕の知っている)理工系学会にはびこっている.

座長の言葉が聞き取りにくいとか,発表用OHPシート(スライド)にそれら情報がかかれていないため,念押しで付け加えるというならまだしも,そういうことではない.

そのような恥ずかしいことを僕はしない.「簡潔すぎる」と(悪い意味で)ひとに言われることは多いが“Brevity is the soul of wit”を旨とする者としてはかなり気になっている.最近はかなり諦めが入ってきたことと,個人の侵害を恐れること,そして内容よりも形式ばかり気にするのも研究の本筋からはずれるので,以前ほどは意識に上らなくなってきたが….

それは「日本の常識,世界の非常識」の例である.国際学会の場でそのようにして発表を始める外国人を見た記憶がない.

この恥ずかしさを,A氏がY氏を誰かに紹介しているという想定で例えれば,…

A氏:こちらはT大学のYさんです.Yさんは神経情報処理のモデル研究を行っていて,僕とは研究分野が近いものですから,時々国際学会でも顔を合わせるんですよ.

Y氏:はい,僕はT大学のYです.僕は経情報処理のモデル研究を行っていて,Aさんとは研究分野が近いものですから,時々国際学会でも顔を合わせるんです.僕はKオケが大好きですから,この懇親会が終わったら是非親交を深めましょう.

(最後の部分はリアルさを出すため!?)ということになる.

悪しき習慣改善のための僕の提案は:

  • 座長がタイトルと発表者を紹介したら,発表者はいきなり話題に入る(これは決して“つかみ”を否定しているのではない.“つかみ”は大切である.)
    →発表者の選択でできる方法
  • 座長は「はい,次の方どうぞ」とのみ言う.
    →次に座長をする機会に僕が試してみようと思う方法.
である.

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