2018年12月15日 (土)

徒然草「仁和寺にある法師」とナイアガラ

Niagara仁和寺に住む法師が石清水八幡宮にお参りするつもりが、麓(ふもと)の極楽寺や高良大明神を拝むだけで帰ってきてしまった「徒然草」第52段の話は、のナイアガラ体験に通じる部分がある。

滝や川が見え始めて、素晴らしい景色に感動し、写真を撮りまくり、もしも時間に余裕がなければ、それだけで満足して帰ってきたかもしれない。

が、奥まで行ってみると、途中とはまったく別世界の絶景であったから、途中で引き返さなくてよかったと思った。

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2018年12月11日 (火)

【提案】日本流、ワインの美味しい飲み方

以前から、ワインの飲み方について思っていることがある。
少なくともある年齢の日本人であれば難なく行なうことのできる、日本人ならではの飲み方をすれば、慣れない飲み方をしてむせることもないのではないかと。
そして、はそれをときどき実践している。

赤ワインを美味しく飲むためのヒュルヒュルに代わる方法についての話である。

赤ワインは空気と混ぜながら飲むと美味しいと言われており、確かに、以前交流のあったフランス人の知人も、(いつもではなかったと思うが)そのように飲んでいた。
ワインを口に含み、口をすぼめて舌を丸めて、空気を吸い込みながら、ヒュルヒュルと(音を立てて)飲む飲み方である。

ワインと空気をよく混ぜればよいのであれば、お茶などの熱い飲み物を飲むときのズルズル飲みをすればよいのだと思う。
ズルズル飲みの習慣のない人は、その飲み方が難しいからできないだけであるから、日本人ならズルズル飲みをすればよいのではないかと思う。

長年、ひそかにこのような持論があった僕は、映画「ジャコメッティ 最後の肖像」(原題 Final Portrait)で登場人物がワインを飲むシーンを見てうれしくなった。

ジャコメッティ(Alberto Giacometti)や、ジャコメッティと仲のいい女性たちがみな、まるで日本人が熱いお茶を飲むときのようにズルズルと、赤ワインを飲んでいたのだ。
すばらしい芸術家だが、決して上品とはいえず、粗暴なジャコメッティと、そのようなジャコメッティと気の合う女性たちが行なっていたことだから、そのような飲み方がマナーに合っているかどうかは疑問ではある。
しかし、日本流の上品なズルズル飲みをするならば、そして、そのズルズル飲みの上品さが理解されるなら、ワインの飲み方としても受け入れられるのではないかと思う。

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2018年12月 6日 (木)

山手線の新駅の駅名:ナワウェイ? タカゲー? ナワゲー?

2018年12月4日、JR東日本が、山手線の田町駅と品川駅の間に建設中で2020年の開業を予定している新駅の駅名を発表した。

その駅名は公募されていたから、応募好き[*]のも応募した。

[*] 「ノオト:キャラクターの愛称」を参照。


決定した駅名の発表日は強く意識していなかったから、ラジオで不意に駅名決定のニュースが流れた際には、ボリュームを大きくして聞き入った。

残念ながら僕の応募した駅名は選ばれなかった。

決定した駅名は、僕はもちろんのこと、世間の大方の予想を裏切ったものだったようで、インターネット上で盛り上がっているそうだ。

決定した駅名「高輪ゲートウェイ」は、僕がまったく予想もしなかった長さ、作り方だから、悔しい気持ちはない(僕が応募した駅名は、ひらがな3文字だった。)

だから、今の僕の関心事は、記事〈山手線新駅「高輪ゲートウェイ」ネット騒然 「ナワゲー」「タカゲー」…名称どう略す?〉でも話題にされているように、人々がどう略すのかという点にある。

すぐにひらめくものはないが、上記記事の著者の予想に対抗して、「ナワウェイ」「タカゲー」「ナワゲー」以外の略称をひねり出すなら、「ゲート」になるだろうか。

しかしながら、恐らく「タカゲー」になるのではないかと思っている。

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2018年11月30日 (金)

矢印:何を伝えようとしているのかが分からない例

Arrowenvelope写真(クリックで拡大)は、縦長の封筒の上部である。

矢印が何を伝えようとしているのかが分からない。

矢印が混乱させるものであっても、大概の場合は何がしたかったのか、何を伝えたかったのかは推測できる。

しかし、この矢印は
・矢印の先端が、開けるためにつまむべき場所を指し示しているのではなく、
・開ける方向を示しているのでもなく、
・更には、矢印と「OPEN」を囲んでいる枠が何を表わし、何を伝えたいのかも分からない。

念のため書いておくと、これは通常の縦長封筒と同じ構造だから、「OPEN」の少し下をつまんで上に引き上げれば開けることができる。もちろん、つまむ場所は「OPEN」の少し下に限らず、左右の中央でも、左側でもかまわない。

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2018年11月28日 (水)

外国人や人工知能には理解が難しそうな日本語表現(JRの例)

「●●●する際には、○○○してください。■■■する際には、□□□してください。」

この「●●●」と「■■■」、そして、「○○○」と「□□□」には、それぞれ対応する表現が入るのが自然である。

例えば、

「キャップを開ける際には、左に回してください。キャップを閉める際には、右に回してください。」
「電源を入れる際には、赤いボタンを押してください。電源を切る際には、赤いボタンを長押ししてください。」

などのように、である。

ただし、自然なことば(自然言語)では、文法に収まらない例外があるから、上の例のような、外国人にも分かりやすそうな表現を使うことはほとんどない。


清水義範著「永遠のジャック&ベティ」(通販サイトAmazonへのリンクはこちら)は、の世代の中学英語教科書に出てくる表現のおかしみを、それを日本語に直訳することによって教えてくれた。

さて、JRでは、列車内の冷暖房効率を上げる目的で、電車のドアすべてを一斉に開け閉めすることはせず、乗降客自らがドアそばのボタンを押してドアの開け閉めをすることがある。

前置きが長くなったが、JR東日本で使われているアナウンスで、外国人や人工知能には理解が難しそうだと感じる日本語表現は次のものである。

(表現A)「ドアを開ける際には、ボタンを押してください。ドアを閉める際には、後ろのお客様にご注意ください。」

この表現Aを文字通りにとれば、次のように解釈することも可能であろう。あるいは、次のように解釈されてしまう恐れがあるだろう。

ボタンを押す → ドアが開く
後ろの客に注意を向ける → ドアが閉まる

人は、後ろの客に注意を向けるだけでドアが閉まるようなミラクルのことを言っているのではないと瞬時に理解し、すぐに別の正しい解釈にたどり着くのである。

表現Aの省略を埋めれば次のようになるだろう。

(表現B)「ドアを開ける際には、開くボタンを押してください。ドアを閉める際には、閉めるボタンを押してください。ただし、ドアを閉める際には、後ろにお客様がいらっしゃる場合もありますので、後ろに注意してボタンを押してください。」

このような長いアナウンスを避けたいというのが、人に通じるギリギリの線をおさえた表現Aなのだろうから、苦労を察することはできる。

しかし、僕としては、さらにギリギリの線を攻めて、次のような簡潔なアナウンスを提案したい。

(表現C)「ドアの開け閉めには、ボタンを押してください。」

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